工場の電力・エネルギー使用状況を「見える化」して省エネ・脱炭素への第一歩を進めよう

更新日時:2026.6

工場の電力・エネルギー使用状況を「見える化」して省エネ・脱炭素への第一歩を進めよう

自社工場の電力使用状況が分からずお困りではありませんか?
“工場の電気代削減や省エネをしたいけど、何から手を付ければ良いか分からない。”と、お困りの担当者は少なくありません。
そんな方は、まず「電力の見える化」の検討をオススメします。

本記事では、工場において電力の見える化が必要な理由や具体的な導入メリットを解説します。
この記事を読めば、省エネとコスト削減につながる「工場の電力見える化」を進められます。
ぜひご覧ください。

<目次>

工場において電力見える化がなぜ必要か

一定以上のエネルギーを使う事業者は、省エネ法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律)の「特定事業者」となり、毎年の使用状況や中長期の省エネ計画を報告する義務があります。
また、特定事業者には毎年1%の省エネを求められており、その実現には「電力の見える化」によるデータ計測と、エネルギーマネジメントが不可欠です。

消費電力を個別に把握する必要性

一般的なオフィスビルと異なり、工場では多くの場合、使用用途や電力負荷の異なる製造ラインが複数あります。
エネルギー管理を請求書だけで行なうと、工場全体の総使用量は分かっても、設備ごと・工程ごとの消費電力は分からず、機械の異常により電力負荷が高まっていても、気づくことができません。
電気代が上がっている原因を特定できないため、効果的な対策を打つことが難しいでしょう。
そのため、エネルギーを見える化して各設備の使用状況の詳細を把握することが重要です。

多岐にわたるエネルギー用途への対応

工場では多様なエネルギーが複雑に組み合わさって使用されています。
例えば、コンプレッサーを動かすための電力消費、加熱加工のためのボイラーによるLPガス、洗浄や冷却で水の消費などです。
それぞれの用途や消費状況を把握した上で、工場全体で最も効果的な省エネ方法を立案する必要があります。
そのためには、電力だけでなくガスや水などの使用量を一括で管理できる「エネルギーの見える化」が不可欠です。
各エネルギーの詳細なデータを取得・分析することで、初めて「どこに本当のロスがあるのか」を特定でき、効果の高い改善へ繋げることができます。

ピーク電力の把握と対応策の実行

工場の電力使用量は、生産計画や稼働時間帯によって大きく変動します。
そして、電力会社の基本料金は、最大の需要電力(ピーク電力)によって算出されますので、いつ・どこで電力のピークが発生しているのか分かれば、契約電力を下げるヒントになるでしょう。
なお、自動制御ができるタイプのエネルギーマネジメントシステムを導入すれば、データに基づいて自動でコントロールができるため、大きく電力コストを削減できます。

工場における電力見える化のメリット

実はエネルギーを「見える化」しただけで省エネ、コスト削減が達成されるわけではありません。
見える化の最大の効果は、エネルギーにおける課題を見つけることにあります。

設備投資の優先順位と定量的な効果試算

工場の設備更新は、本来であれば投資であり、客観的なデータに基づいて行われるべきです。
しかし実際は、老朽化したものから更新を行っており、費用対効果を検証していないケースが多いのではないでしょうか。
「電力の見える化」をして、事前に設備ごとの電力効率を把握していれば、どれから更新すべきかという優先順位が明らかになります。
古くはないが直せない異常があれば、見える化でどれだけロスがあるかわかります。また、更新後のスペックとも比較ができるため、費用対効果が明確になり、数値に基づいた投資判断ができます。
投資効果(ROI)に基づいた、失敗のない設備投資計画が策定できるでしょう。

投資稟議におけるエビデンス活用

電力の見える化によって得られる客観的なデータは、社内の意思決定だけでなく、対外的な企業価値を高めるための強力な武器となります。
環境配慮を重視する「ESG投資」の考えが広まっており、投資家や金融機関などから、CO2排出量の削減実績などを求められるケースが増えています。
その際、見える化システムによって蓄積されたデータは、自社の実績を証明するエビデンスとなります。
精緻なエネルギーマネジメントの実績を対外的に示すことは、企業の透明性を高め、新たなビジネスチャンスの獲得や社会的な信頼の構築に大きく寄与するのです。

工場におけるEMSの導入事例

即席めんメーカーの株式会社マルタイ福岡工場様では、弊社のエネルギーマネジメントシステム(EMS)を導入頂き、大きな成果を上げました。
コージェネレーションシステムの最適制御によって、電力需要のピークカットやデマンド値の平準化に成功。年間約100万円もの光熱費削減を実現しています。

まとめ

本記事では、工場における電力の見える化の必要性やメリット、具体的な導入事例を解説しました。
見える化システムを導入することで、これまで不透明だったエネルギー消費が明らかになり、根拠に基づいた的確な省エネ対策が可能になります。
まずは自社の現状を把握し、持続可能な工場運営に向けた一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
私たちヤンマーでは、Y-EMSによるエネルギー見える化と省エネ対策のご提案・実行サポートを行っております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

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