はじめに

植物が良く育つためには、根が水と肥料をしっかりと吸収できる空気を含んだ「土」が必要です。
まずは畑を診断し、野菜に適した土づくりをしましょう。

土を若返らせます

前の野菜の痕跡を土に残さない

連作障害を避けるために、前年につくった野菜の根や茎葉などを残さないようにします。
栄養になるだろうと土に混ぜ込むようなことは禁物。その後、専用の薬剤を使って土壌消毒をしたり、夏なら太陽熱を利用した消毒、冬なら「天地返し」をします。
前の野菜の痕跡を残さず、土を若返らせることから始めましょう。

土壌初毒

水はけが良く、空気を含んだ土をつくります

元肥を混ぜよく耕す

堆肥などの有機肥料を施し、しっかり耕して土をじっくり肥沃にします。
土に堆肥が混ざると徐々に分解が進み、ふかふかの土になってきます。

土に堆肥を混ぜる

土の構造

堆肥などを混ぜると空気を含み、水の通りが良く、さらに水と肥料分をたっぷり含む土ができます。これが野菜づくりに好ましい土、「団粒構造」の土です。
土は雨が降るたびに隙間がなくなり、固まってきます。
すると「団粒構造」から「単粒構造」になって水や空気の通りが悪くなり、根が伸びにくいばかりか、病気を引き起こす原因にもなります。

土のt単粒構造・団粒構造

土を耕す

団粒構造の土をつくるために、土を掘り起こして固まりを砕く「耕うん」を行います。
ミニ耕うん機やクワ、スコップを使い、30cmくらい掘り起こすことで、作物の根が十分に生長できるようになります。
土が固かったり畑がちょっと広いと、クワやスコップでの耕うん作業はかなりの重労働になります。
また手作業だと肥料を均等に混ぜるのも大変です。
ミニ耕うん機があれば、簡単でラクに、ふかふかの土をつくることができます。

野菜が嫌う酸性土を中和させます

石灰分を補充する

畑の土壌酸度を測定して、酸性に傾いている場合は石灰資材をまき、酸性土を中和させます。
雨の多い日本の土は酸性に傾きがち。酸性土は根が傷んだり、リン酸分を吸収しにくくなり、野菜の成長が衰えます。
野菜の種類によっても異なりますが、pH(ペーハー)が6.0以下のときは石灰の投入が必要です。
また石灰をまきすぎてアルカリ性になると、今度はマグネシウムや鉄分が吸収されにくくなるので気を付けましょう。
なお、石灰をまいたすぐ後に植えると、野菜の根を傷めてしまうので、植付け作業の最低2週間前に混ぜます。

pHと生育障害

pHと生育障害

pH値と連合作物

pH値 作物
7.0~6.5 エンドウ・ホウレンソウ・ブドウ
6.5~6.0 大豆・小豆・大麦・小麦・トウモロコシ・アスパラガス・レタス・ネギ・ハクサイ・ブロッコリー・カボチャ・キュウリ・トマト・ナス・ピーマン・サトイモ
6.0~5.5 稲・キャベツ・コマツナ・チンゲンサイ・イチゴ・ゴボウ・ダイコン・タマネギ・ニンジン
6.0~5.5 サツマイモ・ニンニク・ジャガイモ・ラッキョウ

おすすめの石灰資材

土壌改良とカルシウム補給が同時に行え、高品質・高収量を実現します。
一般的な石灰との違いは・・・

  • 土壌に残留しない。
  • 吸収しやすく早く効く。
  • 作物や土壌中の微生物を傷めない。

酸性土壌の改良に!

畑の大将(青)

畑作一般が対称です。
栽培途中の施用で、酸性土壌を中和します。

アルカリ性土壌の改良には・・・

畑の大将(赤)

ジャガイモなどの、酸性土壌を好む作物におすすめです。