0.0001ミリに懸ける情熱のモノづくり
#湖北に根付く職人気質

M.Rさん

M.Rさん
大森工場/2008年度入社/新卒

K.Rさん

K.Rさん
木之本工場/2017年度入社/新卒

A.Mさん

A.Mさん
木之本工場/2016年度入社/新卒

#湖北に根付く職人気質 #大森工場 #木之本工場 #新卒

たどり着くのは、0.0001ミリの精度。この極限の数値が、世界のインフラを動かすヤンマーパワーテクノロジーの心臓部を支えています。そんなモノづくりの最前線に立つ3人の技術者に、専門職のやりがいや難しさについて聞きました。

ヤンマーパワーテクノロジーのコア技術を支える
それぞれの専門分野

それぞれの担当業務や専門分野について教えてください

K.Rさん

エンジンの基幹部品である燃料噴射ポンプの組立職場に所属し、現在は主に「リペア」という工程を担当しています。ラインダウンした製品を手直ししたり、設備トラブルで故障した際に復旧対応を行ったりと、ライン全体がスムーズに流れるための「縁の下の力持ち」のような役割ですね。

A.Mさん

私が加工している「油圧ガバナ」の部品は、主に大形船舶のエンジンに使われ、運航に必要な電力を供給するエンジンを制御しています。安定して燃料を供給するため、サブミクロン単位という非常に高い加工精度が求められます。

M.Rさん

私は、熱処理職場で金属の性質を変える仕事をしています。熱処理とは、金属に熱を加えて急激に冷やすことで、硬さや強さ、粘りなどを変えることです。この技術によって、さまざまな強度の金属をつくりだすことができます。

専門性の高い仕事だからこその「おもしろさ」と「難しさ」

この仕事のおもしろさや難しさを感じる瞬間は?

K.Rさん

私はヤンマーの行動指針にある「当たり前を疑え。創意工夫せよ。」という言葉を大切にしています。組立ラインは工程数が多く、「作業」になりがちな仕事も「本当にこれが最適なのか」とあえて意識するようにしています。例えば、作業場の小さな段差や危険な状況に気づき、作業者にヒアリングして改善した経験もあり、その視点が日々の業務改善につながったこともあります。難しさでいうと、ポンプの構造が複雑なところですかね。でも、その複雑な構造を「この部品がこう動くから、この現象が起こる」と理解できたときの達成感はひとしおです。

A.Mさん

加工で品質不良が出た際、仮説を立てて検証するのですが、思った通りの結果にならなかったり、改善しなかったりする時に難しさを感じます。でも、諦めずに原因を突き詰めて、不良が改善されたときや、原因が分かったときは本当に面白い。特に、自分が調整した後に加工した製品が、図面通りの寸法で完璧に仕上がった時は、心の中でガッツポーズしています(笑)。

M.Rさん

エンジンが機械の心臓部なら、熱処理は「燃料噴射ポンプの心臓部」だと思っています。だからこそ、しっかりした製品をつくることが何より大切です。熱処理した製品の仕上がりを確認する検査作業もレベルアップさせており、ここで不良を出してしまうと燃料噴射ポンプがうまく回らなくなりますので、品質管理が重要です。ヤンマーパワーテクノロジーの中でも唯一の工程なので、技術の共有が難しく、要因の特定が簡単にはできない点に難しさを感じます。一方で、特殊な技術だからこそ、他では得られない知識を深められることに面白さを感じていますね。

挑戦が成長を促す、
忘れられない達成感

これまでの仕事で特に達成感を感じたエピソードは?

M.Rさん

社内の「YWKグローバル大会」という社内改善大会の第5回大会で優勝したことです。テーマは「バレルの処理能力向上による滞留の低減」で、個人が持つ知識や経験、ノウハウの共有による職場全体のレベルアップを図る活動でした。もともと人前で話すのは苦手だったのですが、発表準備を重ねる中でプレゼンテーション能力が鍛えられ、大きな自信につながりました。

K.Rさん

組立工程で課題となっていた「ネジ山つぶれ」による部品の廃却数をゼロにしたことです。職場内で廃却費が最も高かったため、どうすればなくせるのかを考えました。上司や先輩、協力会社に相談したり、様々な試行錯誤を重ねたりして最適な方法を見つけ出し、年間100万円ほど削減できました。職場全体の大きな課題を解決できたことは、私のキャリアの中でも大きな出来事として覚えています。

A.Mさん

現在加工を担当している部品の外製化に伴い、これまで培った技術やノウハウを、外製先のサプライヤーさんに引き継ぎを行っています。品質問題を一つひとつ解決していく長期的なプロジェクトで、今も進行中だからこそ強く印象に残っています。

未来を見据え、次に挑む

今後挑戦したいことや、目標を教えてください

A.Mさん

先ほど話した外製化が進めば、別の加工工程にもチャレンジできたらと考えています。FIE機械グループでは切削やマシニングなど様々な加工技術があるので、様々な工程にチャレンジして、自分の幅を広げていきたいです。

M.Rさん

熱処理の知識・経験は幅が広く、近年技術も進化しているため行動指針でもある「当たり前を疑え。創意工夫せよ。」を意識し、現状に満足せず新たな技術を取り入れ、品質や生産性を向上させたいと思っています。そのために更なる熱処理関係の資格や職場に関係する資格の取得を推進していきたいです。

K.Rさん

組立ラインには、生産性を妨げている「ネック工程」がまだまだあります。試行錯誤を繰り返し、品質を維持しながら生産性を向上させる最適な改善策をこれまでの経験を活かし見つけ出したいと思っています。

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