特集3 「バイオイノベーションセンター 倉敷ラボ」を起点に資源循環型の食料生産を

2017年度のCSR・環境活動特集

バイオイノベーションセンターの目的

バイオイノベーションセンター 倉敷ラボ
所在地:岡山県倉敷市船穂町柳井原2303-2
敷地面積:約2.5ha

農業機械やエネルギー機器などのハード分野で培ってきた技術やノウハウに、バイオテクノロジーを融合させ、資源循環型の食料生産の実現に向けたさまざまなソリューション開発を加速させる拠点として、2016年8月、岡山県倉敷市に「バイオイノベーションセンター 倉敷ラボ」を設立しました。

社外との協業にも積極的に取り組み、より早く、より良いソリューションの開発を推進しています。この活動が評価され、農業情報学会による開発奨励賞を受賞しました。

バイオイノベーションセンターの3つの重点領域

ヤンマーはこれまで、移植、栽培・飼育、収穫、貯蔵・輸送などのハード分野において、農業機械の開発を得意としてきました。しかし、ヤンマーが目指す資源循環型の食料のサプライチェーン全体を考えたとき、今後はソフト分野への挑戦が必要となります。

「バイオイノベーションセンター 倉敷ラボ」は、その新たな挑戦を実現するにあたって必要となる技術開発を進めており、下記3つの重点領域に取り組んでいきます。

重点領域

研究棟

養液や土の化学分析、人工光を用いて高度に制御された環境下での植物栽培などを通じて、環境と植物の研究を行っています。また、各棟から得られる情報を集約し効率的な研究推進を図ります。

試験棟

ハウス内のさまざまな環境要素が計測され、そのデータに基づいた理想的な栽培環境を提案します。ヤンマーがエンジン開発で培ってきた流体解析と、空調技術が生かされています。

実証棟

研究棟、試験棟で得られた詳細なデータに基づき、栽培効率の向上と低コスト化に関する実証研究を行います。栽培中や収穫後の残渣は、微生物処理によって土壌改良剤として再利用します。

オープンイノベーションの推進

バイオイノベーションセンター 倉敷ラボは、外部のベンチャー企業や大学、試験場と共同で研究開発を行うオープンイノベーション体制を構築し、2020年に向けて新技術の創出や事業化の実現を目指します。

オープンイノベーションによる研究開発

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