ヤンマーの密苗。密苗栽培面積が日本全国で拡大中。2017年度、約5400ha。密苗のススメ ヤンマーの「密苗」

ヤンマーの密苗は、稲作の低コスト化と省力化を実現する、新しい栽培技術です。
栽培管理が慣行栽培とほとんど変わらず、規模や地域、品種に関係なくどんな方でも導入いただけるため、
日本全国の稲作関係の方の注目を浴びています。
慣行栽培と変わらないのは栽培管理だけではなく、収量や外観品質、食味品質も同等。
それでいて、密苗を導入して育苗箱数が減ることで播種や育苗にかかる資材コストの低減、運搬作業に伴う作業時間や労力の軽減、
さらには育苗ハウスの省スペース化など、そのメリットはさまざまです。
今まで育苗・田植え関係のために規模拡大や低コスト化をあきらめていた方や、苗補給の労力を軽減したい方、
ぜひヤンマーの密苗にチャレンジしてください。

密苗とは?

密苗とは、通常100~150g(催芽籾125~187g)で播くところを、乾籾250~300g(催芽籾312~375g)で播くことで大幅な省力化・低コスト化・労力軽減などを実現する技術です。

今まで機械化や栽培技術の進展により、さまざまな稲作作業が大幅に省力化されました。しかしその中で、育苗・田植えの労働時間はいくら大規模化されても大幅な省力効果が生まれず、現場では長らくソフト・ハードの両面でのさらなる技術革新が求められてきました。

そんななか「日本の田植えを変える」ほど画期的な水稲生産技術が実用化されました。それが、『密苗(みつなえ)』栽培技術です。生産者、研究者、ヤンマーの三位一体で研究・実証試験を繰り返したこの技術。今では「密苗」への取り組みが全国各地に広がっています。

平成26年【作付規模別】作業別直接労働時間(10a当たり) ※出典:農林水産省 平成26年産米生産費統計調査
平成26年【作付規模別】作業別直接労働時間(10a当たり)
  • 出典:農林水産省 平成26年産米生産費統計調査

「密苗」のメリットは、低コスト化と省力化。

密苗の導入には難しい技術や特殊な知識は不要です。慣行栽培とほぼ同じ管理方法で、規模や地域、品種にかかわらず、どんな方でも導入いただけ、収量も慣行と同等です。
密苗の最大の特長は育苗箱数が減ること。今までと同じ面積を少ない育苗箱で植えることができるので、育苗箱や培土などの資材費が減り、播種や苗運びにかかる時間が減り、人件費や、重労働による身体的負担も軽減されます。

育苗箱数1/3
通常の2~3倍の籾を播くので、同じ規模のほ場に対する育苗箱数が減ります。
育苗資材費1/2
育苗箱数が減るので、育苗資材費が減ります。
播種・苗運搬時間1/3
育苗箱数が減るので、播種や苗の運搬にかかる時間が減ります。
管理方法は従来とほぼ同様
規模や地域、品種にかかわらず、どんな方でも導入いただけ、収量も慣行と同等です。

さらに!最も重労働である苗箱運搬作業やハウス面積も1/3に。

  • 水稲30ha経営で、播種量を慣行100g/箱、密苗300g/箱として試算した場合。

ヤンマーの「密苗」は、たくさん播いて、小さくかき取る技術。

「密苗」とは、育苗箱当たりの乾籾播種量が通常100~150g(催芽籾125~187g)のところを、250~300g(催芽籾312~375g)と高密度に播種。さらに、育苗した育苗箱を、ヤンマー独自の技術で慣行法と同じように3~5本ずつ精密にかき取り、これまでの田植えと同様に正確に移植する技術です。

[ソフト]高密度は播種育苗技術。
[ハード]小さくかき取り、高精度に植える技術。ヤンマー田植機YR-DTシリーズ・YR4J,Tは、幅狭爪・プッシュロッド+小面積レール取り口・幅狭ロングガイドで、約1/3の面積を精密にかき取る。

これまで通りの慣行栽培にも対応

横送り回数や縦かき取り量を調節するだけで、慣行育苗での移植栽培もできますので、段階的に密苗を導入したい方でも安心です。
(慣行は育苗箱当たり乾籾播種量120g以上)

慣行苗のかき取り面積も、約1/3の密苗のかき取り面積もどちらも移植可能。
  • ※1コシヒカリの場合。
  • ※2苗やほ場の条件によります。

「密苗」を確実に植付けるには、幅狭の爪が最適。だから「密苗仕様」田植機をお選びください。

密苗仕様の田植機は、高密度に播種した育苗箱から小面積を精密にかき取るため、正確な植付けができます。標準仕様爪で密苗を植付けると、爪のつくった穴に対して苗の取り量が少ないため浮き苗の原因になります。浮き苗や欠株の少ない確実な植付けを行うことが、安定的な収量の確保につながります。

植付爪の違いによる植付イメージ。密苗仕様爪の植付爪幅は10mmだから、しっかりとした植付けができる!一方、標準仕様爪の植付爪幅は13.5mmで、爪のつくった穴に対して苗の取り量が少ないため、しっかりとした植付けが困難。浮き苗の原因となる。
植付爪の違いによる穴比較(従来VS密苗仕様)。密苗の植付爪は爪幅が狭いため、確実な植付け。従来の植付爪は穴が大きい。

さらにヤンマー田植機YR-Dシリーズは、業界初の感度アシスト機能などの最新技術が加わったことにより、田植機操作の経験が少ない方でもラクに、きれいに植付けができるようになりました。

YR-Dシリーズ

  • 誰でも「匠の植付け」ができる
  • 簡単・快適な操作ができる
  • 低コスト・省力化に貢献
  • 所有する喜び

「最新農業技術2016」と「平成29年度開発特別賞」を受賞。

農林水産省、最新農業技術2016に選ばれました!

農林水産省では、平成25年12月に攻めの農林水産業推進本部にて決定された「新品種・新技術の開発・保護・普及の方針」に基づき、現場への導入が期待される品種・技術リストを作成し、広く紹介されています。「密苗」栽培技術は、現場への導入が期待される技術として、最新農業技術2016に選ばれました。

農林食料工学会、平成29年度開発賞を受賞しました!

「農業食料工学会開発賞」とは、農業食料工学会が、農業食料工学に関する技術の進歩に貢献したと認められる製品および製品に搭載された技術を開発した企業および団体に対して授与する表彰制度です。「密苗+感度アシストによる田植作業の革新的省力・低コスト化技術」により、農家の収益性向上に貢献するということで、平成29年度開発特別賞を受賞しました。

  • 密苗移植栽培システムは、農事組合法人アグリスターオナガ、株式会社ぶった農産、石川県農林総合研究センター、ヤンマー株式会社の共同研究により開発しました。
  • 本技術開発の一部は、「攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業」(農業生産法人が実証するスマート水田農業モデル:IT農機・ほ場センサー・営農可視化・技能継承システムを融合した革新的大規模稲作営農技術体系の開発実証)によって実施しました。
  • 「密苗」および「高密度育苗」はヤンマー株式会社の登録商標です。

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