
「地方だから不便」は誤解
長浜だからできる豊かな暮らし
一般に「都市での生活=便利」「地方での生活=不便」と考えられてしまいがちです。びわ工場のある長浜のまちで暮らすことに決めたS.Tさんも、周囲からそのような声を受けたといいます。しかしいざ暮らしはじめると、豊かさを実感する出来事ばかり。家族で移住して抱いた率直な思いを聞きました。
紹介する人
S.Tさん
2023年に転職で入社。現在はびわ工場で採用や教育・研修などの業務に携わっている。岡山県で生まれ育ち、兵庫県を経て、転職を機に滋賀県長浜市に移り住む。伊吹山の頂上から一望する長浜の風景が密かなお気に入り。
百聞は一見にしかず
自分で確かめた地方暮らしの利便性
転職でヤンマーパワーテクノロジーに入社する際、周囲から「滋賀に住むのは大丈夫?」と聞かれました。きっと「地方での暮らしは不便」というイメージがあるのでしょう。そこで、入社前に自分の目で確かめてみたんです。実際にびわ工場がある長浜へと足を運んでみると、私が生まれた岡山の静かな町と雰囲気が似ていて、とても良い場所だと感じました。一方で、国道沿いには大きな商業施設や飲食店が並んでいて、「周りが言うよりずっと便利そう」という印象も抱きました。
実際に家族と移り住んでみると、いろいろな利点にも気づきます。その一例が、意外かもしれませんが「アクセスの良さ」です。車を使えば名古屋まで1時間、新幹線の米原駅も近く、京都・大阪方面だけでなく中部地方や北陸地方にも簡単に出かけられます。
春の桜、冬の雪
四季の風情と歴史あるまち並み
長浜の魅力は、なんといっても季節の移ろいを体感できること。春は桜並木、冬は雪景色と、四季折々の表情を楽しめます。伊吹山の山頂に雪が積もりはじめると冬がやってきて、やがて厳しい寒さが和らぐころには、長浜城の豊公園で550本の桜が花を咲かせます。私たちが働くびわ工場の周辺にも多くの桜が植えられていて、春の入社シーズンは桜満開の中で新入社員をお迎えしています。
また、長浜城や琵琶湖畔を散歩したり、旧市街の黒壁スクエアで食べ歩きしたりするのが定番のコース。私たちの家族もよくまち歩きを楽しんでいます。ヤンマーミュージアムもおすすめスポットです。創業者の挑戦の歴史は大人が見ても胸が熱くなりますし、本格的な小型建機を操作できるアトラクションは、子どもがいつも夢中になって遊んでいます。
地方で働くからこそ、
公私ともに豊かな時間を過ごせる
長浜で暮らしていて妻や私がよく感じるのは「焦りがない」ということです。せかせかせず、余裕を持って生活できる環境だと思います。職場ではその穏やかな雰囲気と「CHANGE & CHALLENGE」を大切にする組織風土が融合し、周囲の暖かいサポートを受けながら挑戦できる環境だと感じています。
プライベートでは間もなく第二子が生まれ、4人家族になります。自然豊かな長浜なら、子どもたちものびのび育ってくれるでしょう。「地方で働く」ことにネガティブなイメージを抱く人もいるかもしれませんが、この地域で暮らし、働くからこそ得られる豊かな時間があります。長浜に住むと決めたことは、家族にとっても自分にとっても最高の選択だった思います。