2022.09.22

SDGsとは?17の目標と私たちにできることを簡単&わかりやすく解説!

「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」という言葉を聞いたことはありませんか?

私たちが暮らしている地球では、たくさんの人や動物、植物が支えあって生きています。

しかし実は今、地球はさまざまな問題を抱えています。

世界では学校に行きたくても行けない子どもたちがいたり、安全な水が飲めない国で暮らす人がいたり、たくさんのゴミが海に捨てられ、そこで暮らす魚たちが死んでしまったりするなど、多くの課題に直面しています。

SDGsは、そんな多くの課題を解決して、地球をこの先もずっと住み続けられる場所にしようという世界の目標です。

この記事では、SDGsをこれからはじめて勉強する小学生や中学生にもわかりやすいように「SDGsの17の目標と私たちにできること」をご紹介します。

人と自然が共に暮らし持続可能な社会の実現を目指すヤンマーと一緒に、SDGsについて学んでいきましょう!

SDGs(持続可能な開発目標)とは?わかりやすく解説

SDGs(持続可能な開発目標)とは?わかりやすく解説

SDGsとは、Sustainable Development Goalsの頭文字をとったもので、地球上のさまざまな問題を解決するために、世界中の国々が力を合わせて2030年までに達成しようと決めた17の目標のことです。

Sustainable Development Goalsは、日本語に言い換えると「持続可能な開発目標」となります。

この「持続可能な開発目標」とはどういう意味でしょうか?

たとえば、世界の平均気温は今どんどん高くなっています。これが地球温暖化です。地球温暖化が進むと、ゲリラ豪雨や台風が頻繁に起きて食べ物が収穫できなくなったり、絶滅する動物が増えたりしてしまいます。こんな世界は持続可能ではありませんよね。

持続可能とは、今もそして未来も続いていくこと。つまり、SDGsは地球をずっと持続させる、人々が暮らし続けられるようにするための目標です。

またSDGsでは、「誰一人取り残さない」という考え方を大切にしています。SDGsはこの地球に住む全ての人々が力を合わせて達成しなければならない世界共通の目標なのです。

SDGs169のターゲットとは?

みなさんは何か達成したいことがあった時、どのように目標を立てていますか?

例えば、「次のテストでいい点数を取りたい」と思った場合はどうでしょう。

なんとなく「テストで今よりもいい点数が取りたい」と思っている人よりも「国語のテストで80点以上取る」「そのために毎日7時に起きて30分漢字の勉強をする」といったように具体的な目標や方法を決めている人の方が、よりいい点数が取れそうですよね。

SDGsも同じです。SDGsの17の目標には、「こんな世の中にしたい」といった理想像や、目標を達成するための具体的な方法が細かく決められています。これがSDGsのターゲットで、全部で169個あります。

SDGs169のターゲットについて詳しく知りたい人は、この下のリンクにアクセスして外務省の「SDGグローバル指標(SDG Indicators)」をチェックしてみてくださいね。

参考:外務省_SDGグローバル指標(SDG Indicators)

SDGs・MDGsそれぞれの意味は?

SDGs・MDGsそれぞれの意味は?

SDGsと似た言葉に、MDGs(エム・ディー・ジーズ)があります。

実はこの2つのうち、歴史が古いのはMDGsです。MDGsは、ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)の頭文字をとったもので、2000年の国連ミレニアムサミットで決められました。

MDGsでは、貧困と飢餓の撲滅やジェンダー平等推進と女性の地位向上など、2015年までに達成すべき全部で8つの目標が定められていました。

【目標1】極度の貧困と飢餓の撲滅
【目標2】初等教育の完全普及の達成
【目標3】ジェンダー平等推進と女性の地位向上
【目標4】乳幼児死亡率の削減
【目標5】妊産婦の健康の改善
【目標6】HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
【目標7】環境の持続可能性確保
【目標8】開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

参考:外務省 ミレニアム開発目標(MDGs)

およそ15年間にわたって行われたMDGsの取り組みでは、達成できた目標とできなかった目標があり、さらに、この15年の間で世界中では新たな問題が次々に起こってしまったのです。そのため、達成できなかった課題や新たな問題に対応するべく、「誰一人取り残さない世界へ」を目標にSDGsが誕生しました。

■SDGsとMDGsの違い

SDGsとMDGsには大きな違いがあります。MDGsは主に発展途上国の問題を解決するためのもので、先進国はそれを援助する立場でした。しかし、SDGsでは発展途上国と先進国が共に協力して、経済・環境・教育にまつわる17の目標に取り組もうという方針に変わっています。また、MDGsでは2015年までの達成を目指していましたが、SDGsでは2030年までの達成を目指している点も大きな違いです。

SDGsの17の目標と私たちにできること

SDGsの17の目標と私たちにできること

SDGsには、2030年までに達成すべき17の目標があります。これは、地球に住む全ての生き物がこれからも幸せに生きていくための目標です。SDGsで掲げられている17の目標を知って、私たちにできるアクションを一緒に考えてみましょう。

目標1. 貧困をなくそう

目標1. 貧困をなくそう

●あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる

世界には、お金がなくて十分にご飯が食べられなかったり、人身売買といって子どもを売ってしまったりする国もあります。貧困は遠い世界の話ではありません。日本では子どもたちの約7人に1人が貧困状態にあると言われていて、たくさんの子どもたちが苦しい生活を送っています。今は何不自由なく暮らしていても、災害が起きたり、お父さんやお母さんが働けなくなったりしてしまったら、生活が苦しくなってしまうかもしれません。貧困は他人事では済まされない問題なのです。

「貧困をなくそう」を達成するために私たちにできること

そんな中、近年貧困家庭の子どもへの支援活動として注目を集めているのが「こども食堂」です。家族そろってご飯を食べることが難しい子どもたちに対して、無料や少しのお金で栄養のある温かい食事を届ける取り組みで、食事の提供の他に、地域の人々の交流の場としての役割も果たしています。こども食堂のボランティア活動に参加したり、寄付をしたりすることで、貧困問題に関わることができます。

 

目標2.飢餓をゼロに

目標2.飢餓をゼロに

●飢餓を終わらせ、⾷料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する

世界には十分な食料を得られずに栄養が不足し、健康を保てない人たちがたくさんいます。これを飢餓(きが)と言います。飢餓の原因のひとつに自然災害が挙げられます。地震や洪水、干ばつなどが頻繁に起こる地域では、農作物がうまく育ちません。飢餓の問題は、そこで暮らす人々の健康状態を悪化させ、さらには地域の発展を困難にします。

「飢餓をゼロに」を達成するために私たちにできること

飢餓を終わらせるためには、環境破壊をやめ、将来もずっと農業を続けられる仕組みを広めていかなくてはなりません。環境問題や栄養について本やインターネットで調べたり、ボランティアに参加したりしてみましょう。農薬や化学肥料を使わずに育った野菜を選ぶことも、持続可能な農業を応援することに繋がります。

 

目標3. すべての人に健康と福祉を

目標3. すべての人に健康と福祉を

●あらゆる年齢のすべての⼈々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

日本ではケガをしたり病気になったりしたら、病院で治療を受けることができます。しかし、世界では、病気になっても病院に行けないだけでなく、ワクチンで防げたはずの病気にかかるなどして、多くの人が命を落としています。

「すべての人に健康と福祉を」を達成するために私たちにできること

健康問題は、世界だけの問題ではありません。日本でも、タバコやアルコール、悪い生活習慣によって重い病気にかかってしまう人がいます。私たち一人ひとりが健康を意識して生活することで、本当に医療を必要としている人の元に病院や救急車を使ってもらうことができます。

 

目標4. 質の高い教育をみんなに

目標4. 質の高い教育をみんなに

●すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する

日本では、ほとんどの人が文字を書いたり読んだりできます。その一方で世界では学校に行けない子どもたちが、家事を手伝ったり働いたりして過ごしています。読み書きができないまま大人になると、収入の高い仕事に就くことができない、詐欺や危険な目に合いやすくなるなど、さまざま面で不利になってしまいます。

「質の高い教育をみんなに」を達成するために私たちにできること

発展途上国の中には、勉強に必要な文房具や教科書が足りない国もあります。日本をはじめとした先進国が、学びの場や環境を整えていくことが大切です。たとえば、使い終わったランドセルや文房具を発展途上国の子どもたちに寄付することも、立派なアクションのひとつです。インターネットで寄付先を探してみましょう

 

目標5. ジェンダー平等を実現しよう

目標5. ジェンダー平等を実現しよう

●ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う

これまでに「男の子なんだから弱音をはいちゃダメ」「もっと女の子らしくしなさい」などと言われて、嫌な気持ちになったことはありませんか? ジェンダーとは、社会の中でいつの間にかつくられた「男らしさ」や「女らしさ」を無意識に決めつけている男女の違いのことです。日本にも、こうした決めつけや差別によって苦しい思いをしている人がたくさんいます。

「ジェンダー平等を実現しよう」を達成するために私たちにできること

こうしたジェンダーによる差別を解決するためには、私たち一人ひとりの思い込みを変えることが大切です。「女の子だから」「男の子だから」という思い込みにとらわれず、自分が好きなことにどんどん挑戦してみましょう。子ども時代に夢中になって取り組んだことが、未来の仕事に繋がるかもしれません

目標6. 安全な水とトイレを世界中に

目標6. 安全な水とトイレを世界中に

●すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

水は生活になくてはならないものです。日本には安全に水を利用できる環境が整っていますが、世界には安全な水が飲めない国がたくさんあります。水が不足して十分なトイレ環境が整備できない国や、トイレの後に手が洗えず病気になってしまう子どもも少なくありません。

「安全な水とトイレを世界中に」を達成するために私たちにできること

みなさんは、お風呂に入る時や食器を洗う時、ついつい水を出しっぱなしにしていませんか? 水の大切さを理解して、節水に取り組みましょう。お風呂の残り水で洗濯をしたり、コップに水を貯めて歯を磨いたり、水の使い方を工夫できる場面を探してみてください。

 

目標7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに

目標7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに

●すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

私たちの生活に欠かせない電気は、石油や石炭といった化石燃料を燃やすことによってつくられています。しかし、たくさんの化石燃料を燃やした結果、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスが増え、地球温暖化がますます進んでいるとも言われています。

「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」を達成するために私たちにできること

そこで今注目を集めているのが、二酸化炭素を排出しない「再生可能エネルギー」です。再生可能エネルギーには、太陽光発電や風力発電、水力発電などさまざまな種類があります。日頃から節電を心掛けるとともに、自宅の電力を再生可能エネルギーに切り替えることも、エネルギー問題を解決するための大きな一歩です。

 

目標8. 働きがいも経済成長も

目標8. 働きがいも経済成長も

●包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

世界では、お金のために売られて、危険な環境で無理やり働かされている子どもたちがたくさんいます。中には、法律で禁止されている薬物の密売や、命に関わるような危険な仕事を強制されている人もいます。働いても十分なお金がもらえず、貧困から抜け出せず苦しんでいます。

「働きがいも経済成長も」を達成するために私たちにできること

SDGsでは、性別や年齢、障がいの有無に関わらず、誰もが人間らしくやりがいをもって働ける社会を目指しています。こうした働き方を「ディーセント・ワーク」と呼んでいます。お父さんやお母さん、学校の先生はどんな働き方をしているでしょうか? 身近な大人にインタビューして、未来の働き方を想像してみましょう。

 

目標9. 産業と技術革新の基盤をつくろう

目標9. 産業と技術革新の基盤を作ろう

●強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

みなさんは「インフラ」という言葉を聞いたことはありますか? インフラストラクチャーの略で、水道や電気、道路や、インターネットなど、私たちの生活に欠かせない設備のことです。例えば、先進国のインターネット普及率は約90%ですが、発展途上国の中には基本的な通信インフラが整っていない国も多くあり、特に開発が遅れている国ではたったの27%と言われています。他にも道路が未整備な国、電力供給が不安定な国などは、生活が不便になるだけではなく、経済の発展を遅らせてしまうため、新しい産業への取り組みや、発展を促すためにも技術革新を進めることが大切です。

「産業と技術革新の基盤をつくろう」を達成するために私たちにできること

私たちが暮らす日本には、世界に誇れる技術や製品がたくさんあります。その技術を日本だけではなく、インフラを必要とする他の国にも伝えていくことで、人々の生活は豊かになっていくはずです。まずはパソコンやスマートフォンを使って、インターネットや道路、発電所、水道など日本のインフラがどのように成り立っているのかを調べて、身近な人にシェアしてみましょう。

 

目標10. 人や国の不平等をなくそう

目標10. 国や人の不平等をなくそう

●各国内及び各国間の不平等を是正する

世界の財産は、ほんの一握りのお金持ちに集中していると言われています。その一方で、世界には十分な栄養が取れず亡くなってしまう人もたくさんいます。こうした極端な格差や不平等を減らすためには、豊かな暮らしをしている人のお金の一部を、税金や福祉事業などを通して貧しい人に分け与えていかなければなりません。これを「富の再分配」と言います。

「人や国の不平等をなくそう」を達成するために私たちにできること

世の中の格差を広げる理由に「差別」があります。差別は、性別や生まれた国、障がいの有無、宗教など、さまざまな理由から起こります。目標を達成するためには、こうした差別を減らして、一人ひとりの個性や違いを認め合っていくことが大切です。

 

目標11. 住み続けられるまちづくりを

目標11. 住み続けられるまちづくり

●包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び⼈間居住を実現する

都会にはたくさんの人が暮らしています。おしゃれなお店や多くの会社が集まっていて、生活に便利な都会は確かに魅力的ですよね。しかし、人が集まることで、問題が起こることもあります。例えば、人が多い都会では災害時にパニックが起きやすいと言われています。人が密集している都会で大きな地震が起こったら、救助に向かう人の数が足りずに、多くの人が犠牲になってしまうかもしれません。

「住み続けられるまちづくりを」を達成するために私たちにできること

地元のお店で買い物をしたり、地域で行われているイベントに参加したりして、自分の暮らすまちを知ることも「まちづくり」のひとつです。どんなまちだったら住み続けたいか、友達や家族と一緒に考えてみましょう。

 

目標12. つくる責任つかう責任

目標12. つくる責任つかう責任

●持続可能な生産消費形態を確保する

まだ食べられるもの、まだ着られるものを捨てていませんか? 本当は食べられるのに捨てられてしまう食品のことを「食品ロス」と言い、まだ使えるものを捨ててしまうことは、地球の資源を無駄にしていることと同じです。二酸化炭素をたくさん排出したり、海の水が汚れたりして、環境破壊にもつながるため、未来の資源やエネルギーを保っていけるよう、無駄な生産や消費は控えることが大切です。

「つくる責任つかう責任」を達成するために私たちにできること

地球の環境を守るためには、本当に必要なものだけをつくったり使ったりすることが大切です。身近なところで言えば、買い物も大きなアクションのひとつです。詰め替えができる商品を選ぶ、マイバッグを持ってレジ袋を断るなど、私たちにできることはたくさんあります。外食やスーパーに出かける時は、はじめから自分の食べられる量だけ購入することで、食品ロスを減らすことができます。

 

目標13. 気候変動に具体的な対策を

目標13. 気候変動に具体的な対策を

●気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

人間のさまざまな活動によって、「温室効果ガス」と呼ばれる二酸化炭素やメタンの量が増えると、地球の温度はどんどん上がってしまいます。地球温暖化が進むと、地球上のあちこちで環境問題が起こります。これが気候変動です。台風や洪水など自然災害が増えたり、感染症が流行したりして、たくさんの動物や人が命を落としてしまうかもしれません。

「気候変動に具体的な対策を」を達成するために私たちにできること

気候変動を止めるためには、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素の排出量を減らさなくてはなりません。
私たちにできることは、少しでも電気の使用を減らすことです。使っていない部屋のクーラーは消す、冷蔵庫を開けっぱなしにしない、見ていないテレビは消すなど、できることからアクションを起こしましょう。

 

目標14. 海の豊かさを守ろう

目標14. 海の豊かさを守ろう

●持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利⽤する

人間が魚を獲りすぎたり、海にゴミや排水を捨てたりしたために、海の環境が悪くなっています。その代表的な存在がプラスチックゴミによる海洋汚染です。人間によってつくられたプラスチックゴミの破片を、魚が間違えて食べてしまうと、魚たちの体の中に有害物質が取り込まれてしまいます。そして今度は、その魚を食べる人間にも悪い影響が出てしまうのです。

「海の豊かさを守ろう」を達成するために私たちにできること

この問題を解決する一つの策として、私たち一人ひとりが不要なプラスチックやビニールの使用を減らさなくてはなりません。普段からマイボトルやマイバッグを持ち歩いて、ペットボトル飲料やレジ袋を断ってみましょう。飲み終わったペットボトルはきれいに洗ってリサイクルに出すことも大切です。最近ではリサイクル素材や植物由来の素材だけを使用した環境にやさしいペットボトルも開発されています。

 

目標15. 陸の豊かさも守ろう

目標15. 陸の豊かさも守ろう

●陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

私たち人間は、さまざまな生き物と関わりあって生きています。これを生物多様性と言います。ところが今、地球温暖化や森林伐採など、人間の活動によって居場所を失った生き物たちが絶滅の危機にさらされています。人間がいつまでも豊かな自然と暮らしていくためには、森を守ることが必要です。そうすることで、生き物たちの生きる場所を守ることにつながります。

「陸の豊かさも守ろう」を達成するために私たちにできること

生き物を絶滅の危機から救うためには、森林を守らなくてはなりません。植林活動に参加する、丁寧にゴミを分別する、森を守る「FSCマーク」のついた商品を買うことなどから始めてみましょう。

 

目標16. 平和と公正をすべての人に

目標16. 平和と公正をすべての人へ

●持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

世界では、暴力や戦争によって命を落とす人々が後を絶ちません。中には子ども兵士として、大人と一緒に無理やり戦争に参加させられている子どももいます。

「平和と公正をすべての人に」を達成するために私たちにできること

すべての人が安心して生活を送るためには、みなさん一人ひとりの声が大切です。日本では18歳になると、国や地域の選挙に参加できる選挙権を持つようになります。日頃からテレビや新聞、インターネットを通して平和について学ぶことはもちろん、ぜひ選挙への投票を通してみなさんの声を届けてみてください。

 

17. パートナーシップで目標を達成しよう

17. パートナーシップで目標を達成しよう

●持続可能な開発のための実施⼿段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

SDGsの目標は、ひとつの国だけでは達成できません。みんなが手を取り合ってアクションを起こすことで、初めて目標に近づくことができます。この考え方をパートナーシップと言います。

「パートナーシップで目標を達成しよう」に向けて私たちにできること

パートナーシップは、私たちの身近なところにも存在します。ぜひ、お父さんお母さん、友達、学校の先生、地域の人たちなど、身近にいる人を大切にしてください。そして困った時はお互いに助け合い、みんなでSDGsの目標を達成しましょう。

現在の日本のSDGs達成度は?

現在の日本のSDGs達成度は?

世界各国のSDGsの達成度合いが発表されています。2022年6月に発表されたレポートでは、日本は163カ国中19位でした。上位には、フィンランドやデンマーク、スウェーデンがランクインしています。

日本のSDGs達成状況は、17の目標ごとに「目標達成」「達成に近いが課題が残る」「重要な課題がある」「深刻な課題がある」の4段階で評価されています。

参考:「Sustainable Development Report」(持続可能な開発報告書)の2022年版

 

目標達成

日本で「目標達成」とされているのは、次の3つの項目でした。

【目標4】 質の高い教育をみんなに
【目標9】 産業と技術革新の基盤をつくろう
【目標16】平和と公正をすべての人に

達成には近いが課題が残る

一方、「達成に近いが課題が残る」とされたのは、次の5つの項目です。

【目標1】 貧困をなくそう
【目標3】 すべての人に健康と福祉を
【目標6】 安全な水とトイレを世界中に
【目標8】 働きがいも 経済成長も
【目標11】住み続けられるまちづくりを

重要な課題がある

達成には「重要な課題がある」とされた項目も、3つあります。

【目標2】飢餓をゼロに
【目標7】 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
【目標10】人や国の不平等をなくそう

深刻な課題がある

4段階の評価の中で、最も評価の低い「深刻な課題がある」とされたのは、次の6つです。

【目標5】 ジェンダー平等を実現しよう
【目標12】つくる責任 つかう責任
【目標13】気候変動に具体的な対策を
【目標14】海の豊かさを守ろう
【目標15】陸の豊かさも守ろう
【目標17】パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsは遠く離れた国の課題ではありません。特に日本は「5.ジェンダー平等を実現しよう」の項目で他の先進国から大きな遅れをとっています。女性の管理職や政治家が少ないことも、その原因のひとつです。しかしその一方で、「4.質の高い教育をみんなに」「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」「16.平和と公正をすべての人に」の項目では高い評価を受けています。

17の目標は、それぞれが密接に関わり合っています。経済、社会、環境の3つのバランスをとりながら、目標達成に向けてみんなで持続可能な社会をつくっていくことが大切です。

 

 

ヤンマーグループのSDGs取り組み

ヤンマーでは、「A SUSTAINABLE FUTURE」の実現に向け、事業を通じて直面するさまざまな社会課題の解決に取り組み、SDGsの達成に貢献していきます。

SDGs達成に向けた、ヤンマーの取り組みはこちら

 

⓵水素燃料電池システムの開発

水素燃料電池システムの開発

利用時のCO2排出がゼロとなる水素エネルギーを活用した、水素燃料電池システムを様々な用途で展開することで、2050年のカーボンニュートラルの実現に貢献します。

②「お客様の手を止めない」サービスをさらに追求するためグローバルCS拠点「YANMAR SYNERGY SQUARE」

YANMAR SYNERGY SQUARE

ヤンマーグループでは「お客様の手を止めない」をモットーに、SMARTASSIST(農業機械・建設機械向け)、RESS(発電・空調製品向け)などの遠隔監視システムを商品に搭載し、稼働状態の遠隔監視を行っています。これらのサービス進化の実現に向けて、グローバルCS拠点「YANMAR SYNERGY SQUARE」が稼働しました。

SDGs(持続可能な開発目標)17の目標を理解して私たちにできることを考えよう|まとめ

SDGs(持続可能な開発目標)17の目標を理解して私たちにできることを考えよう|まとめ

SDGsの目標達成の期限は2030年です。まだまだ課題はありますが、一人ひとりがアクションを起こすことで、これからの世界を変えていく可能性は無限に広がっていきます。

〜この記事のポイントをおさらい〜
・SDGsは地球が将来にわたってずっと発展していくための目標
・SDGsの達成期限は2030年
・SDGsには17の目標とより具体的な169個のターゲットがある
・SDGsで大切にしている考え方は「誰一人取り残さない」こと
・SDGsについて知って、自分にできることを探すことが大切

この記事を読み終わったあとは、ぜひ身近な人と一緒にSDGsに向けて今すぐできるアクションを探してみてください。

“A SUSTAINABLE FUTURE”

持続可能な社会の実現のために、私たちヤンマーと一緒にSDGsに取り組みましょう!

 

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