ヤンマーでは、1次規制比80%の大幅なNOX削減が必要なIMO3次規制を単独でクリアできるSCRシステムを自社開発。独自の技術と経験を活かし、船舶に最適な設計・機能やディーゼルエンジンとのベストマッチング、指定海域と一般海域の航行に対応したシステムを実現しました。また、外航船補機3台に搭載した実証試験を重ね、システムのさらなる高度化を図っています。
SCR System
エンジンメーカーが自社開発、IMOのNOX3次規制に適合。
高い信頼性・耐久性を誇るヤンマー独創のSCRシステム。
優れたNOX浄化性能を確保し、安全にも配慮。
バイパス分岐部から触媒反応器までをユニット化し、高NOX浄化性能を達成。エンジンとSCRシステムのセットでNOX認証を取得(スキームA)、船上での性能を確保しています。また、分岐部より下流側に尿素水噴射ノズルを配置し、バイパス側へのアンモニアリークを防止しています。
複数台の発電機関に対応し自動制御化。
機関個々に搭載される触媒反応器を含む全機器を一括制御。ポンプユニット、制御盤は複数台分を各々1台に統合し、トータルでのコンパクト化を実現します。
- [A] スートブロー装置
- [B] 尿素水噴射ノズル
- [C] サービスエア
- [D] セパレータ
- [E] システム制御盤
- [F] 温湿度センサ
- [G] 尿素水タンク
- [H] 制御エア
- [I] ポンプユニット
- [J] ノズルユニット
- [K] 給気逃がし弁
※船級により、仕様が異なります。
触媒の長寿命化を実現。
バイパス運転中、触媒ラインへ微量の排気ガス流入が発生し、触媒の劣化を招きます。その流入を防止する仕様とすることにより、触媒の長寿命化を可能にしました。
エンジンとのトータルアフターサービス。
NOX(浄化率)計測や適切なメンテナンスなど、エンジンとSCRシステムを総合的にサポートします。