空調設備を用いたレジリエンス性向上
更新日時:2024.03
レジリエンスとは
レジリエンスとは、「回復力」「復元力」「弾力」などと訳されており、「困難な状況を乗り越え回復する力」といった意味で様々な分野で使用されています。たとえばビジネスの分野では、組織レジリエンスと言われるものがあり、市場環境などの外的要因によるリスクや困難に対応し、適応する能力を示します。また、環境・自然災害の分野では、災害レジリエンスと呼ばれるものがあり、こちらは災害による被害や機能が失われたときに、早期に回復する能力を示します。
レジリエンス性能の向上
近年、国内において大きな自然災害の発生が見られています。これら災害に対して、多くの施設はレジリエンス性能の向上が求められています。
レジリエンス性能の向上としては、エネルギーの強靭性、すなわち「エネルギーレジリエンス」が重要とされ、そのためにはガス、電気などのインフラの安定供給、安定確保が重要です。
ここで、「都市ガス」について見てみると、都市ガス導管の特性から大きな台風や豪雨などの影響を受けにくく他のインフラに比べ、支障件数が少ないことが分かります。また、地中のガス導管は多少の揺れでは損傷しないようにできており、地震にも強いと言われています。また、LPGについては、大規模な配管がなくタンクで運ぶことができるため、地震の影響を受けづらいことが考えられます。
近年の台風・豪雨によるさまざまなインフラの支障件数
そこで、例えば災害時に一定期間の事業継続を求められる公共施設や、避難所として用いられる公共施設などは電源自立型のGHP(ガスヒートポンプ)といったガス設備の活用が有効的です。東日本大震災の避難所生活で必要な物資として、3月のまだ寒い時期だったこともあり冷暖房に関するものと電気の確保に関するものが上位の3つを占めています。
電源自立型のGHP
GHPは、室外機のコンプレッサーを電気モータではなくガスエンジンで駆動させています。電源自立型のGHPは、通常時は空調のみを行いますが、停電時は本機内に搭載するバッテリーの電源によりエンジンを始動させ駆動するエンジンにより発電機をまわすことで、空調だけでなく照明や携帯電話の充電などに必要な電力を確保することができます。
運転イメージ
GHPハイパワープラスのご紹介
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