January 24th, 2018|

ヤンマー製6AYエンジンを搭載したオランダ内航貨物船Statum

2017年春、ウルク港にて6AYM-WET (555bkW) 2台が、オランダ内航貨物船Statum(15.5 ×9.2メートル、220トン)に搭載されました。

Statumは現在、動物用食料のサプライヤーとの契約により、毎年5,000時間以上航海しています。2つのバージを押すことにより、一回の輸送で4,000~6,000トンの原材料を顧客の工場に送り届けます。本船とバージを合わせて全長176メートルの貨物船が、オランダの河川を航行する姿は、壮観です。
エンジンは現在約2,000時間稼働しており、フリースラントに住む船長/オーナーのGjalt van der Meerはその性能についてこう述べています。

「ヤンマーのエンジンは素晴らしく、いつも良い働きをしてくれて、本当に満足しています。私たちにとって、毎日の航海を滞り無く行い、クライアントに確実に貨物を届けることは非常に大切です。そのためには、耐久性と信頼性の高いエンジンが必要になるのです。」

 

Gjalt van der Meerは以前は別のメーカーのエンジンを使用していましたが、今回彼はヤンマーを選びました。

「ヤンマーは内航貨物船のブランドとしてはあまり知られていませんが、外航貨物船や漁船、およびプレジャー船の分野で長年にわたって優れた評判を得ています。彼らは外航貨物船向けでは最大4,500 HPの中速エンジンを生産しており、今回搭載した6AYも同じ品質基準に従って製造されています。またヤンマーは車輛用や産業用のエンジンをマリナイズするのではなく、舶用エンジンを生産しています。その信頼性については疑いの余地がありませんでした。日本企業は良い物しか作りません。現在、私が共同所有する別の船についても、ヤンマーを搭載すべく話を進めています」

もちろん、サービスの質は顧客にとってエンジンを選ぶ際に重要です。

「ヤンマーは適切なサービスを供給するために、本当に一生懸命働いてくれます」とGjalt Van der Meerは言っています。

 

「サービス部門は、何か不具合が生じれば年中無休で対応出来るよう、準備してくれています。交換用部品は常にYEUから入手可能であることを確認しています。保証期間は長い訳ではないですが、ヤンマーのエンジンはまず故障しません。我々の期待するエンジンの稼働時間は10年間で50,000時間、更に25,000から30,000時間稼働して欲しいところです。つまり次のエンジン換装まで15年は稼動して欲しいのです。ヤンマーはそれに応えてくれくれると期待しています」

「また、ヤンマーのエンジンが依然としてメカ式の燃料噴射であることも利点です。エンジンの部品交換の際も、自分で作業することができる扱いやすいエンジンです。出力も、以前搭載していたCATのV12エンジンより、少し上なくらいです。しかもシリンダーの数は半分になったため、メンテナンスもし易くなりました」

ヤンマーの6AYエンジンは、欧州の内陸水路で航行される船舶に必要とされている排ガス規制、CCNR-2の認証を取得しています。また同時に低燃費エンジンとして、オランダ内陸水路用エンジンとして登録されています。
Statumに搭載されているエンジンにて燃料ゲージが装備されていて、燃料消費量の細かい変化をブリッジのモニターでチェックすることが出来ます。

「私たちは燃料消費量と希望の到着時間に応じて速度を調整し、できるだけ経済的に運航しています。消費量は風や潮の流れ等、様々な要因にもよるため一概には言えませんが、以前使っていたエンジンよりも燃費が良くなりました。」

「換装について考えていた時、私たちはハイブリッドまたは電気推進システムの導入についても議論しましたが、それらは非常に高価で、効果的な方法とは言えませんでした」

「以前搭載していたエンジンの取り外しと売却、そして新たなエンジンの据付までには5週間かかりましたが、スムーズに事が運びました。」

とGjalt Van der Meerは言います。

「減速機も同時にヤンマー製に交換しました。以前使っていたエンジンとは回転数が異なるため検証が必要でしたが、エンジンとのセットで最適な減速比を選定した結果、280rpmと最適なプロペラシャフト回転数を保つことが出来ました。プロペラも同時に交換し、全体的にエネルギー効率が良くなりました。」

オランダ内航貨物船Statumの船長が信頼を寄せている6AYエンジンをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。航海を支えるヤンマー製エンジンがますます活躍の場を広げられるよう、これからもヤンマーの技術革新は続きます。

関連情報

エンジン事業ページ

ヤンマーの大形舶用エンジン製品をご紹介します。

100年続くヤンマーエンジン 「燃料報国」を目指し続ける

ヤンマーテクノロジーの礎、エンジン事業において資源循環型社会を目指す方法とは。事業本部長・吉川滋が語ります。