農業の今を見つめ、未来のための取り組みを。 国際農業機械展でヤンマーブースに込めた、次世代への想い。

農業が抱える課題を解決するためにヤンマーが取り組む『スマート農業』。前回は「国際農業機械展in帯広」を訪れ、北海道支社で『スマート農業』を推進する久貝大樹さんにインタビューを実施し、ヤンマーが目指す”未来の農業の姿”を語っていただきました。今回は国際農業機械展のヤンマー出展ブースをさらに詳しくリポート!この展示会を通してヤンマーが届けたかった想いを明らかにします。

ブースエントランスには、ヤンマーのブランドロゴである「FLYING-Y」を象徴的に配しました。ブース内へ入ると、最新の農機がズラリと並びます。

就農者が減少傾向にある今、子どもを含めた次世代の若い担い手たちへ
農業の魅力を伝えることもヤンマーの使命。

就農者の高齢化、後継者不足といった課題に直面し、日本の農業人口は減少の一途をたどっています。そういった日本の農業が抱える課題に対して、“ヤンマーの取り組みで現状がどのように変わっていくか”という農業の未来を示すため、今回の展示会で「次世代の若い担い手たちにヤンマーの『スマート農業』を提案する」というブースコンセプトを打ち出しました。
『スマート農業』とは、最先端のロボット技術とICTを活用して省力化や高品質生産を推進する、未来を見据えた農業です。次世代の中心となる30〜40代の担い手たちに、『スマート農業』で実現できる新しい営農スタイルをいかに体感してもらえるか。そして、その子どもたちに農業にどれだけ興味を持ってもらえるか。そんな想いでブースを設計しました。

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親子で楽しめるアトラクションをはじめ、最新のロボットトラクターの動きを間近で見れるデモンストレーションや、ロボットトラクターとオートトラクターの違いを体感できるシミュレーターなど、見て・触れて・実感できる展示を通じて農業の魅力を伝えました。

プレイゾーン・グリーンゾーン・レッドゾーンで構成した、異なる3つの展示ブースをご紹介!

農業技術がプチ体験できるプレイゾーン。
次世代の子どもたちへ、農業の楽しさをより身近に。

ヤンマーブースの一番奥に今回新たに設けたのが、小さな子どもたちでも楽しめるように設計したプレイゾーンです。農業を持続可能なものとするためには、未来の農業人口を増やさなければいけません。子どもたちが農業の楽しさをより身近に感じられるように、興味を喚起するさまざまなアトラクションを用意しました。
ヤンマーYTシリーズのトラクターシミュレーターでは、ロボットトラクターとオートトラクターの操作の違いをゲーム感覚で体感でき、「トラクターの運転が簡単にできた!」と子どもたちも大喜び。他にもドローンを飛ばせるコーナーやAR(拡張現実)を活用した記念撮影、お土産用の缶バッジ作成コーナーなど、遊びの延長で楽しめるように工夫しました。
なかでも人気を博したのが、電動トラクターの試乗です。ヤンマーとジョンディアのトラクターをそのまま小型化した乗り物で、でこぼこ道やくねくね道のコースを実際に走ることができます。「家にあるのと同じ赤いトラクターに乗れて楽しかった」などの言葉もいただき、子どもたちが笑顔でハンドルを握る姿が印象的でした。

本物さながらのキャビンに乗り込んで操作体験できるシミュレーターや、ARコーナーの記念撮影ではモニター前でジャンプするとセレッソ大阪のユニフォーム姿に早変わり。
無料の缶バッジ制作はお土産にもぴったりで、早速身に付けている子どもたちもたくさんいました。本物に乗っているような気分になるほど、精巧にデザインされた電動トラクター。このプレイゾーンのために実機の外装デザインをリサイズして制作しました。

大規模農家のニーズに応え、農業の発展を支える。
グリーンゾーンには、ジョンディアの大型農機を展示。

ブース中央のグリーンゾーンでは、ジョンディアの大型農機をズラリと並べました。広大な耕地面積向けの製品ラインナップを有するジョンディアは、ヤンマーと協業関係にある世界最大級の農業機械メーカーです。農機展が開催された北海道は、50ヘクタール以上の土地を有する大規模農家も多く、最新の大型農機を求めて来場する就農者のニーズに応えた展示です。 また、迫力のある大型農機を間近に見て試乗していただいたことで、農業のスケールの大きさやかっこよさを未来の担い手となりうる子どもたちにも伝えることができました。

かっこいい緑のトラクターに乗り込み、オペレーター気分でハンドルを操作する子どもたちの姿をたくさん見かけました。大型農機の提案を通じて、農業への憧れを醸成する機会にもなったと思います。
ジョンディアの大きな農機は、広々とした会場を埋め尽くしそうなほどの迫力。大人から子どもまでスケールの大きさを感じてもらえる展示になりました。

GPS搭載機を展示し、シミュレーターも用意。
高精度な位置情報がもたらす精密作業を再現しました。

トラクターやコンバインだけではなく、ラウンドベーラー(※1)やVリッパー(※2)といったジョンディアの大型作業機も農機に装着して展示し、ニーズにより応えられる提案を行なったのがグリーンゾーンのポイントです。また、ジョンディアのGPS搭載機を操作できるシミュレーターも用意。性能面も体感できるようにしたことで、若い担い手農家の方々から「見た目のかっこよさと性能も確認できて良かった」「いつか導入したい!」という声もいただくことができました。

※1 トラクターに装着するアタッチメント。刈り取って寄せ集めた干し草や藁のような作物を圧縮して円筒状にする。
※2 大規模なほ場を力強く耕起する高馬力トラクター向けの土耕機。

さまざまな農機に試乗できたり、作業機を間近に見れたことに加え、シミュレーターも用意したことで性能面や操作性もより具体的に実感していただきました。

最先端の農業テクノロジーを体感してもらう。
『スマート農業』をテーマにしたレッドゾーン。

会場に入ってすぐ広がるレッドゾーンでは、ヤンマーが推進する『スマート農業』を提案しました。就農者の高齢化や後継者不足といったさまざまな課題は、農作業が経験に裏打ちされた技術を必要とし、重労働であることも要因の一部であると考えられます。そういった現状を解決するのが『スマート農業』であると、次世代の担い手たちにしっかりと体感してもらうことが、レッドゾーンで注力したことです。

ロボットトラクターが自動走行するデモンストレーションで、
自動運転のメリットを明確にイメージできるように。

レッドゾーンのメインとなるロボットトラクターの展示では、タイヤや作業機を動かして実際の走行シーンを再現。その動きに合わせるように、正面のビッグモニターにあらゆる角度から撮影したロボットトラクターの映像を表示し、トラクターの動きと映像がリンクするようにしました。お客様がロボットトラクターを使う立場になったときに「今までとどう違うのか?」を具体的にイメージしていただくことを考えました。大きなロボットトラクターが目の前で自動走行するデモンストレーションを見たお客様からは、「収穫時期は休みがないため、省力化で作業効率が高まるのはうれしい!」「高齢の親世代をラクにさせてあげられそう」という声も。大人も子どもも、未来を見据えた農業をいっそう身近に感じることができたはずです。

88馬力以上の高馬力帯のロボットトラクターが自動走行するデモンストレーション。約2トンある作業機が軽々と動き、スムーズに旋回する姿を目にしたことで、未来の農業を疑似体験してもらいました。

※スマートフォンからの閲覧はYoutubeアプリを開いてご確認ください。

レッドゾーンの中央に展示した最新のロボットトラクターはターンテーブルに乗せ、360度回転する“魅せる演出”も行ないました。他にも農業課題の解決に貢献するさまざまな農機やサービスを提案。

こちらの動画は、ロボットトラクターの動きに合わせてモニターに表示されたもの。あらゆる角度から動きが映し出されているので分かりやすく、高精度な作業状況も一目瞭然です。

※スマートフォンからの閲覧はYoutubeアプリを開いてご確認ください。

プロジェクトメンバーの村上さんに、農機展についてお話を伺いました。

お客様の立場になって一つひとつの取り組みを積み重ね、 農業の未来を明るくすることにつなげていきたい。

企画部企画グループ主任
村上喜弘さん

4年前に引き続き、今回もプロジェクトメンバーとして農機展に参画した村上さん。企画やコンセプトの策定から広報、パンフレットなどの配布物の制作、予算管理まで、幅広い業務を担当。

「お客様が『スマート農業』での作業を擬似的に体験できる演出に
こだわりました」と村上さん。

今回の農機展は約1年前から準備をしました。製品をただ展示するのではなく、ヤンマーが推進する『スマート農業』をお客様にいかに体感していただくかに注力し、ブースの設計を進めてきました。農業人口が減少している今、ロボットトラクターやICTを活用することで、農業経験の浅い人も、農家ではない人でも作業できるようになっています。だからこそ、レッドゾーンのデモンストレーションでは無人で自動走行するロボットトラクターをその目で見て、これまでと大きく変わる作業をイメージしてもらいたかったんです。お客様それぞれが、現状の作業との差をいかに感じてもらうかが重要でした。
また、農機展の開催地であり、私たちが拠点とする北海道は大規模農家が多く、それゆえ効率的な農業が求められます。グリーンゾーンでの提案がそうであったように、お客様のニーズを的確に掴み、本当に役に立つ製品やサービスをこれからも提供していきたいですね。結果的に他社にはない試みとなったプレイゾーンでは、子どもたちと話す機会も多々ありました。「ヤンマーのトラクターを知っている?」と尋ねると、「うちに赤いのがあるよ」と答えてくれたお子さんもいて、農業に興味を持ってもらえていると感じました。今回の展示が、子どもたちにとって農業の楽しさを知るキッカケになればと思っています。お客様に喜んでいただける製品やサービスの提供、次世代のサポートをすることで、農業の未来を明るくすることにつなげていきたい。そんな想いで、日々取り組んでいます。

最先端技術の開発×次世代の担い手の育成。
ヤンマーならではの取り組みで、農業全体の発展に貢献する。

「次世代の若い担い手たちにヤンマーの『スマート農業』を提案する」というコンセプトを掲げたブースは、二世代・三世代で訪れる方々も多く、ヤンマーブースへの来場者数は3万人を超える大盛況のもと5日間の幕を閉じました。最先端の技術開発に取り組むのはもちろんのこと、今後の農業の発展に貢献するため、さまざまな課題を就農者の目線で解決へと導き、お客様と一緒に新しい農業をつくっていきたい。豊かな食の恵みを安心して享受できる社会を目指し、ヤンマーはこれからも農業の発展と次世代の育成に取り組んでいきます。

持続可能な農業を実現するために、未来の農業を担う
次世代の育成をサポートすることもヤンマーの使命です。
さまざまな活動を通して農業の魅力を伝え、
明るい農業の未来へと導いていきます。

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