November 1st, 2017|

絶滅寸前の伝統野菜を守り伝える八百屋さん

From EARTH Lab Vol.38

100年後の地球を考えるための数字があります。

EARTH Lab―次の100年を考える。

 

 

今回の数字は「約400種類」

それは、過去十数年間で絶滅した日本古来の伝統野菜の数

80年代には、1200種類以上あった伝統野菜。
減少の主な原因は、大量生産ができず流通に向かないということです。

 

「伝統野菜は、減っているというよりも絶滅寸前です。形が揃わなかったり、流通に向かない野菜なので、現在の市場では1%に満たないほどしかありません。安定的に食べるためには、どうやって食料を供給するかということが問題です。また、20世紀は食料の改良が重なった時期でした。その改良の中で忘れられ、途絶えそうになってきたのが伝統野菜なのです」

 

そう語るのは、warmerwarmer代表の高橋一也さん。

色や形が不揃いの野菜には個性がある

高橋 一也
レストランの調理師、自然食品店の取締役を経て、オーガニック市場の開拓を目的にwarmerwarmerとして独立。古来種野菜を広め、その種を守るためにトークショーやワークショップ、古来種ファーマーズマーケット「種市」などを開催。古来種野菜の対面販売「旅する八百屋」をはじめ、生産者と消費者のネットワークづくりに尽力している。

買い取り手がいなくなれば、作り手の農家は生産を止めてしまいます。
伝統野菜を守るため、高橋さんが始めた活動が「旅する八百屋さん」です。

 

旅する八百屋とは、日本全国の伝統野菜農家へ旅をするように足を運び、直接野菜を買い取りに行くこと。
その野菜を首都圏の店に卸し、伝統野菜の普及に努めています。

「全部が一緒じゃなくていいということを教えたい。昔はいろんな野菜がありました。人参など、嫌な臭いがするものも沢山あったのです。その嫌なことを全て排除してしまったので、同じような野菜しか残っていないのです。不揃いの野菜があってもいい社会にしたいです。それが個性だと思いますから」

 

これが、高橋さんが考える理想の未来。

 

大小さまざま形や色鮮やかな色彩、そして個性豊かな食感と味わいを持つ日本の伝統野菜。古来より守られてきた野菜には、その土地の風土・文化・そして人の想いがつまっています。

 

動画はこちら


 

「EARTH Lab~次の100年を考える~」
TBS TBSテレビ
毎週土曜日  23:24〜23:30、BS TBS毎週木曜日 22:54〜23:00、毎週日曜日 22:54〜23:00

世界、地球が抱える様々な問題を数字(データ)を通じて視聴者に投げかけ、そんな地球規模で起こっている問題に対して、様々なチャレンジ、アクションを起こしている方々を紹介します。 チャレンジを続ける方々の「地球の未来」に向けての熱い想い、情熱を感じてもらい、視聴者の皆様にも「次の100年」に向けて一緒に考えていただけることを目指します。