May 16th, 2018|PEOPLEPRODUCTBASE

【世界の中のヤンマー イタリア篇 vol.5】世界から技術で課題解決。ヤンマーが目指す未来。

海外で働くヤンマー駐在員の生活に密着する企画「世界の中のヤンマーイタリア篇 vol.5」。イタリア篇のラストとなる今回は、ヨーロッパで活躍するさまざまな建機とともに、ヤンマーのビジネスについてご紹介します。世界のあらゆる課題を技術でどう解決していくのか!?平松さんのミッションとビジョンも伺いました。

平松 敏史
YANMAR R&D Europe S.R.L 所属

2017年4月より赴任。赴任前は、ヤンマー研究開発ユニット中央研究所基盤技術研究部にて農業ロボット開発を担当。 YANMAR R&D Europeでも小型機械のロボット研究に従事。

記事の目次
1.フィレンツェで活躍するヤンマーを徹底レポート!
2.平松さんがロボット研究を志したキッカケとは。
3.イタリアでのこれからの展望と期待について。

フィレンツェで活躍するヤンマーを徹底レポート。

フィレンツェの郊外 シエナにて道路工事をしているバックホーSV100
Ariete.s.r.l.社 Vincenzo Vinicolo氏

イタリア、ルネッサンスの中心地となったフィレンツェは「花のように美しい」と形容され、古代ローマ時代から「フロンティア」と呼ばれていました。「花の都」という意味で、花の女神フローラが由来となっています。
中世時代は、毛織物業と金融業で栄え、メディチ家による統治の下、ルネサンスの文化的な中心地となりました。温暖な気候に恵まれ、多くの文化遺産や自然を有した観光地として有名です。
特産物としてワイン、オリーブ、小麦をはじめ、革製品や刺繍、ジュエリーなどもお土産として喜ばれています。

フィレンツェは今も中世の面影を強く残し、入り組んだ路地や狭い石畳の道も多いのが特徴です。
そのため市街地を含め、街中ではヤンマーの小型建機が活躍している光景を度々目にすることができます。
今回はCGM グループサービスで働くセールスマネージャーのPiero Cascianiniさんに、フィレンツェで活躍するヤンマー製品をご案内いただきました。

CGMグループセールスマネージャーのPiero Cascianini氏。

マリンエンジンの信頼性の高さが導入のキッカケに。

ヤンマーは27年前から知っています。
こちらでヤンマーと言えばマリンエンジンの信頼性と評判が高いので、信用して使っていますよ。

ヤンマーバックホーの使い心地はどうですか?

乗り心地はとてもラクで素晴らしいです。運転席のスペースも広くてセンシブルなので、タッチするとスムーズに動きます。
動作も正確ですね。
今使っている機種(SV100)は、川の側や地方で作業をする時はとにかく快適です。中でも舗装されていない道では、特に適していますね。今は水道工事をしていますが、騒音性も静かだと思います。

フィレンツェ歴史地区にあるサンタ・マリア・フィオーレ大聖堂前にて道路工事をしているバックホーSV38。
Ariete.s.r.l.社 Pancaraccio Manzi氏

バックホー( SV38 )の、使い心地はどうですか?

ヤンマーは20年くらいずっと使い続けてるよ。
乗り心地もラクだし快適だね。歴史地区は道も狭いから、ヤンマーの小型バックホーが使いやすいんだ。騒音性は普通かな。
そろそろ新しい機種が欲しいね。ViO57を狙っているよ。

フィレンツェの隣町Campiにて、産業廃棄物処理の現場で活躍するViO57。
Maggini Elio社 Stefano Maggini氏

お仕事内容とヤンマーを導入したきっかけについて教えてください。

うちは産業廃棄物の処理と管理、コンサルティングや分析の会社を経営しているんだ。CGMグループのPierroは古くからの友人でね。彼に勧められて買ったんだよ。「ヤンマーは優れているから、買え買え!」って言うもんだから(笑)
小型タイプのものはヤンマーの建機(ViO57 / ViO17)使っているよ。
主に小中規模の仕事の時だね。

ヤンマーバックホーの使い心地はどうですか?

乗り心地はいいよ。前に使っていた古いタイプのものより、かなり良くなったと思う。小型だから小回りが利くし、操作もしやすいね。
細かい作業の時は、特に使いやすいよ。

同じくMaggini Elio社で使われているヤンマーバックホーViO17

こんな風に実際に使われている方の意見を聞けるのは、
すごく貴重な経験になりました」と平松さん。
ヨーロッパでのマリンエンジンの信頼性と評価の高さが、
小型建機の導入のキッカケにも繋がっていることが分かりました。

平松さんがロボット研究を志したキッカケとは。

学生時代の平松さん

直接、農業に興味を持ったのは大学時代でした。
当時、別の研究テーマで北海道へ滞在する機会があったんですが、広大な農場で深夜までトラクターに乗って作業している人を見たんです。
降りて来た人を確かめると、70代くらいのおじいちゃんでびっくりしてしまって。
こんな夜中に高齢者でも働いているんだと、衝撃を受けたことを今でも覚えています。話を聞いたら、「少子高齢化で町も過疎化が進むし、本当にしんどい」ということで…。
ロボットの研究はしていたものの、その頃は研究内容を何に活かせるか模索していた状態だったんです。
ただ、この経験をキッカケに、農業や建設業などの作業をロボット化していくことで、世の中の役に立ちたいと思うようになりました。
今はその夢の実現に向けて、YANMAR R&D Europeで研究開発に従事できていることは、とても幸せだと思っています。
自分の研究開発が、将来の農業や建設業を直接変えていける可能性を大きく秘めていますからね。本当に、とてつもないやりがいです。

平松さんが開発に携わったロボットトラクターと田植え機

大学を卒業して2010年にヤンマーに入社し、最初の配属先は中央研究所の研究センターでした。新人の頃はロボットの研究ではなく、田植機の一部分の制御を担当したり、ハイブリッドエンジンの制御開発に従事していたんです。その後あたりからロボット開発に携わりはじめ、2015年にエレクトロニクス開発センターに異動。
研究所で生まれた理論やコントローラーなどを、実機に取り込んで製品化させていく部署ですね。
そこで、ずっと向き合っていたのがロボットトラクター。まさに大学時代から思い描いていた、自動で動くトラクターです。制御開発を担当し、製品化までこぎつけることができました。

イタリアでのこれからの展望と期待について。

イタリアに赴任してはじめて気づいた、グローバルな視点。

今までずっと日本の研究所の中で働いてきたので、海外に出たことで気づかされることがたくさんあります。いろんな人との関わりを通じて、さまざまな考え方や捉え方があることを知り、「もっと勉強しないといけない!」と痛感しているところです。

例えば、「次世代にはどんな製品が売れるのか」という発想にしてもそう。日本の中だけで考えていては思いつかない部分もあるんですが、海外に赴任して感じるのは、「もっとここを勉強して、こういう研究もしないといけないのではないか」と、気づけることがとても多いんです。それは、今後の自分の研究開発に大きく役立つと思っています。

口では「グローバル、グローバル!」と言っていましたけど、実際に体感できたことは本当に良かったなと。
後は、もし間違っていたとしても、とにかく自分の意見を強く表明していくことですね。

YANMAR R&D Europeには2つの研究テーマがありまして、エネルギー関係の研究とロボット環境の研究という大きく分けて2本柱で取り組んでいます。
ヨーロッパではindustry 4.0をはじめ、日本よりも進んでいる分野が多くあります。だからこそ、新しい技術をとりこみ、日本や世界各地に展開していくために研究するのが私のミッションです。
自分の視野を広げて、「日本だけではなく世界でどんな技術が求められるか」「どういう問題があって、ヤンマーとしてどう解決していけばいいか」。これからもグローバルな視点で考え、課題解決に直結する研究を続けていきたいと思っています。

木くずは、新しい研究プロジェクトである、バイオ燃料に使うためのもの。

マリンエンジンの信頼と評価が実績となり、
ヨーロッパでも着実に広まっているヤンマーの製品!
平松さんをはじめ、“グローバルな視点”で考えるロボット研究は、
世界に必要とされる製品開発の原点です。

 

ヤンマーはこれからも技術で、世界の課題解決に挑み続けます。

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