ベランダで育てるミニハクサイ
作物

豆知識

ハクサイの原産地は中国。日本には明治になって渡来しました。
品種によりますが600~800g程度のミニサイズにしたミニハクサイは、限られた面積で栽培する家庭菜園にはピッタリ。栽培期間も普通のハクサイよりも短い期間で栽培できます。
ハクサイの大部分は水分ですが、ビタミンCや食物繊維、カリウム、カルシウムもたっぷり含まれています。カロリーも低いため、整腸やダイエット、美肌づくりの食材としても活躍します。

薬効的な食べ方・・・蒸す・傷める・煮るなど
保存方法・・・丸ごとの場合は新聞紙に包んで、冷暗所に。カットした場合はラップに包んで、冷蔵庫に保存。

栽培のポイント

品種によっては周年栽培も可能です。
また、ミニハクサイ(アブラナ科)は連作障害の出やすい作物です。
悪影響を避けるため、以前ミニハクサイ・ダイコン・チンゲンサイ・ミズナ・ブロッコリー等をつくった土を使う場合、1~2年あける必要があります。

連作障害にならないために

連作障害とは、同じ種類(科)の野菜を同じ場所(土)で続けて栽培した場合に、土中養分の偏りや、酸化、アルカリ化、病害虫の密度の上昇などの理由によって野菜の生育や収量、品質などが低下することをいいます。

連作障害を防ぐには

  • 栽培場所(土)を順次変える輪作で防ぎましょう。
  • 接木苗を使うことにより、連作障害を回避することができるものもあります。
  • 連作障害の出やすい野菜と出にくい野菜を意識して計画的に作付けしましょう。

栽培方法

1. 育苗の準備をします。

ミニハクサイの育苗

育苗用のトレイに養土を入れて、トレイ全体に水を含ませてください。

ミニハクサイの用土

丈夫な苗を育てるには、用土1Lに対して、化成肥料が1〜2gをめやすにします。

2. 種をまきます。

表面に5mmくらいの穴をあけ、種を一粒ずつまき、バーミキュライトで軽く覆土します。
その後、たっぷりと水をあげてください。

ミニハクサイの種まき

3. 液肥を毎日与えます。

発芽して10日目頃から、液肥を毎日水がわりに与えます。

  • 水10Lに、ヤンマーナプラパワー2gの液肥。
ミニハクサイの芽

4. 根がしっかり張ったら、プランターへ植え替えます。

苗を30〜40cmあけて定植します。
植付けた後は、たっぷりと水を与えましょう。

ミニハクサイの苗と定植

5. 追肥をします。

本葉10~15枚位の頃、化成肥料を10g与えます。
その後、さらに結球しはじめる前に、化成肥料を10g追肥します。

6. 結球が固くなったら収穫します。

結球している部分を押さえて、固くなっていれば収穫できます。

ミニハクサイの収穫

ベランダ菜園にピッタリの資材

丈夫な苗を育てるヤンマー養土

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

種が発芽しやすい、ピートモスとバーミキュライトを主成分とし、保水性・通気性に優れた養土です。
発芽して10日目頃から、液肥を毎日水代わりに与えます。

野菜肥料ナプラパワー

野菜肥料ナプラパワー

育苗中の追肥用の肥料です。
粉末で水に溶かして使用します
即効性の肥料で肥効が高く、生育が促進されます。

覆土用バーミキュライト

覆土用バーミキュライト

養土や土で覆土すると発芽率が低下してしまいます。
覆土面が固まらず、発芽揃いを促進する覆土用バーミキュライトでの覆土をおすすめします。