ベランダで育てる玉レタス
作物

豆知識

地中海沿岸から中近東、中央アジアが原産地。レタスの仲間にはサニーレタスやフリルレタスなどいろいろな種類がありますが、レタスというと、玉レタスが一般的です。
レタスの語源はラテン語の「乳」。新鮮なレタスの茎を折ると白い乳状の液体が出ることから、日本でもその昔は、乳草の意味で「チシャ」と呼ばれました。
その液体の正体はサポニン様物質。苦みがありますが、食欲を増進し、肝臓や腎臓の機能を高める働きがあります。
また、サポニン様物質にはラクツカリウムが含まれており、鎮静、催眠の効果があるともいわれています。
この他にも、レタスにはβカロチンやビタミンC、E、鉄分などが緑の濃い部分に含まれることから、目の健康にも良く、カリウムが高血圧にも効果的です。

薬効的な食べ方・・・サラダや付け合せ、サンドイッチ、炒め物、スープの具など
保存方法・・・水気をきり、芯を抜いてラップで包み冷蔵庫で保存。

栽培のポイント

玉レタス(キク科)は連作障害の出やすい作物です。
悪影響を避けるため、以前、レタス、サラダ菜、ゴボウ、シュンギク等をつくった土を使う場合、2~3年あける必要があります。

連作障害にならないために

連作障害とは、同じ種類(科)の野菜を同じ場所(土)で続けて栽培した場合に、土中養分の偏りや、酸化、アルカリ化、病害虫の密度の上昇などの理由によって野菜の生育や収量、品質などが低下することをいいます。

連作障害を防ぐには

  • 栽培場所(土)を順次変える輪作で防ぎましょう。
  • 接木苗を使うことにより、連作障害を回避することができるものもあります。
  • 連作障害の出やすい野菜と出にくい野菜を意識して計画的に作付けしましょう。

栽培方法

1. 育苗の準備をします。

玉レタスの育苗

育苗用のトレイに養土を入れて、トレイ全体に水を含ませてください。

玉レタスの用土

丈夫な苗を育てるには、用土1Lに対して、化成肥料を1~2g混合します。

2. 種をまきます。

浅く穴をあけて種を1粒ずつまき、バーミキュライトで軽く覆土します。
その後、たっぷりと水をあげてください。

  • レタスは好光性種子なので薄く覆土し、
    発芽後は日光に良く当て、水を切らさないようにしてください。
玉レタスの種まき

3. 液肥を毎日与えます。

発芽して10日目頃から、液肥を毎日水がわりに与えます。

  • 水10Lに、ヤンマーナプラパワー2gの液肥。
玉レタスの発芽

4. 根がしっかり張ったら、プランターへ植え替えます。

本葉が3~4枚になった頃が、植え替えのめやすです。
植える所に穴を掘り、水を十分に与えたうえで苗を植付けます。
根元を軽く押さえた後、さらにたっぷりと水を与えましょう。

玉レタスの苗
玉レタスの根付け

5. 追肥をします。

結球しはじめたら、株元から少し離れたところに化成肥料をひと握り施します。

玉レタスの追肥

6. 収穫をします。

収穫は、玉の詰まったものより、軽いもののほうが良いでしょう。

玉レタスの収穫

ベランダ菜園にピッタリの資材

丈夫な苗を育てるヤンマー養土

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

種が発芽しやすい、ピートモスとバーミキュライトを主成分とし、保水性・通気性に優れた養土です。
発芽して10日目頃から、液肥を毎日水代わりに与えます。

野菜肥料ナプラパワー

野菜肥料ナプラパワー

育苗中の追肥用の肥料です。
粉末で水に溶かして使用します
即効性の肥料で肥効が高く、生育が促進されます。

覆土用バーミキュライト

覆土用バーミキュライト

養土や土で覆土すると発芽率が低下してしまいます。
覆土面が固まらず、発芽揃いを促進する覆土用バーミキュライトでの覆土をおすすめします。