ベランダで育てるピーマン
作物

豆知識

原産地は熱帯アメリカ。ビタミンAやC(レモンの2倍)が豊富なうえ、B1・B2・D・鉄分・カルシウムなども多いため、疲労回復や美容、夏バテや風邪の予防に効果的です。
また、コレステロールの低下が期待できる葉緑素、毛細血管を丈夫にし、動脈硬化を予防するビタミンPなども含みます。

薬効的な食べ方・・・生食・炒める・焼く
保存方法・・・穴をあけたビニール袋に入れて、冷蔵庫で保管。

栽培のポイント

ピーマン(ナス科)は連作障害の出やすい作物です。
悪影響を避けるため、以前ピーマン・ナス・トマト・ジャガイモ等をつくった土を使う場合、3~4年あける必要があります。

連作障害にならないために

連作障害とは、同じ種類(科)の野菜を同じ場所(土)で続けて栽培した場合に、土中養分の偏りや、酸化、アルカリ化、病害虫の密度の上昇などの理由によって野菜の生育や収量、品質などが低下することをいいます。

連作障害を防ぐには

  • 栽培場所(土)を順次変える輪作で防ぎましょう。
  • 接木苗を使うことにより、連作障害を回避することができるものもあります。
  • 連作障害の出やすい野菜と出にくい野菜を意識して計画的に作付けしましょう。

栽培方法

1. 育苗の準備をします。

ピーマンの育苗準備

育苗用のトレイに養土を入れて、トレイ全体に水を含ませてください。

ピーマンの用土

丈夫な苗を育てるには、用土1Lに対して、化成肥料が3gをめやすにします。

2. 種をまきます。

浅く穴をあけて種を一粒ずつまき、バーミキュライトで覆土します。
その後、たっぷりと水をあげてください。

  • ピーマンの育苗には、昼間27~30℃、夜間15℃以上の気温が必要です。
ピーマンの種まき

3. 根がしっかり張ったら、鉢かプランターへ植え替えます。

ピーマンは浅く根を張る作物ですが、多湿を嫌うため、なるべく深いものに植えましょう。
プランターに植付ける場合は2株、株間50cm間隔で植えます。

ピーマンの植え替え

4. 仮支柱を立てます。

ピーマンの仮支柱

イラストの時期になったら、仮支柱を斜めに立て、枝と仮支柱を8の字に結びます。

5. わき芽を摘み取ります。

ピーマンのわき芽摘み

苗を植付けて2週間後、葉が増えてきます。
下方の葉の付け根に発生する不要なわき芽を摘み取り、一本立ちにさせます。

6. 4本仕立て、または3本仕立てにします。

4本仕立て、3本仕立て

7. 本支柱を立てます。

60~70cmくらいの本支柱を立てます。
そのとき、根鉢を崩さないように注意してください。

8. 約5か月の間、収穫が楽しめます。

苗の植付けから1か月(わき芽摘みから2週間くらい)で収穫できます。
この頃に化成肥料10gを追肥し、その2週間後にさらに追肥します。

  • 1番果は小さい段階で収穫してください。
ピーマンの収穫

ベランダ菜園にピッタリの資材

丈夫な苗を育てるヤンマー養土

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

野菜養土S(標準)タイプ (覆土なし)

種が発芽しやすい、ピートモスとバーミキュライトを主成分とし、保水性・通気性に優れた養土です。
発芽して10日目頃から、液肥を毎日水代わりに与えます。

野菜肥料ナプラパワー

野菜肥料ナプラパワー

育苗中の追肥用の肥料です。
粉末で水に溶かして使用します
即効性の肥料で肥効が高く、生育が促進されます。

覆土用バーミキュライト

覆土用バーミキュライト

養土や土で覆土すると発芽率が低下してしまいます。
覆土面が固まらず、発芽揃いを促進する覆土用バーミキュライトでの覆土をおすすめします。