畑で育てるキャベツ
作物

主な品種

彩(あや)ひかり、YR湖月、おきな、松波

栽培のポイント

種は寿命が短いので、毎年新しい種を購入します。
キャベツはハクサイに比べて肥料を多く必要とします。しっかりと硬くしまった球をつくるには、結球までに20枚以上の外葉がつくられていることが必要です。追肥する時期を守りましょう。

家庭菜園キャベツの作型目安

相性の良い作物で、農薬を抑えた野菜づくり!

一緒に植えると相性の良い作物

ソラマメ
ソラマメにアブラムシが集まり、それをエサにするテントウムシなどの天敵が増えてキャベツの育成を阻む害虫を防ぎます。
レタス
幼虫のときにアブラナ科の野菜に被害をおよぼすモンシロチョウ、ヨトウガ、コナガは、レタスなどのキク科の植物を嫌います。混植することでこれらの害虫を防ぎます。

一緒に植えると相性の悪い作物

ネギ
ジャガイモ
イチゴ

育苗

  • 播種は、うね幅90cmの苗床を設け、表面をよくならし10cmほどの間隔ですじを切り条まきします。
    覆土後、十分かん水して、夏まきの場合には寒冷紗を直がけし、地温の上昇と乾燥および降雨にたたかれるのを防ぎます。
    発芽後は夕立などにたたかれないようにトンネルで雨よけします。
  • 本葉が出始めて2枚目が出る頃までに間引きを行い、株間を6cmぐらいに仕立て、無仮植で育苗します。定植1週間前にスコップで苗の根を切ると細根が出て良い苗になります。
キャベツの育苗方法

畑の準備

キャベツは保湿性のある土壌を好むわりには、湿害を受けやすいので、十分な排水が図れる畑を選びます。
冬期の乾燥期やキャベツの結球期に土壌水分保持ができるよう、堆きゅう肥など有機質資材を施し、土づくりに努めます。

施肥

キャベツの施肥では、結球し始める頃に、肥料養分の要求度が高いので、追肥はその時期までに全て施用することが大切です。
植付け後、15日後に1回目の追肥としてうねの中央に、2回目の追肥はその約2週間後の本葉15~20枚の頃に与えます。

施肥例(10㎡当たり)

種類 元肥 追肥1 追肥2
苦土石灰 1.5kg
ナタネ油かす(5-2-1) 1kg 1kg
高度化成肥料(14-10-13) 1kg 0.5kg 0.5kg

定植

  • うね幅60~80cm、株間40~50cmの1条植えか、うね幅1.1~1.2m、株間35cmの2条植えにします。
  • 育苗日数30~40日の本葉4~6枚の苗を定植しますが、活着を良くし、初期の生育を進めるために、苗床は定植前に十分かん水し、畑が乾燥している場合は、ひと雨待って植付けます。
  • 定植後、7日程度は十分かん水し、植え傷みを防ぎます。
キャベツの定植

中耕・かん水・収穫

土壌の通気性を高め、キャベツの根の張りを良くするために除草を兼ねて中耕を2回程度行います。
また、秋~冬期に降雨が少なく、土壌が乾燥した場合にはできる限りひん繁にかん水して、肥効を高めるとともに結球を促します。

球を押さえてみて、堅くしまったものから順次収穫します。
収穫が遅れると球が傷んだり、割れたりすることがありますので、気を付けます。

キャベツの収穫方法

ワンポイントアドバイス

私たちが食べておいしく感じるやわらかいキャベツは害虫も好んで食べます。
結球を始めるまでに散布された殺虫剤は外葉に付着しますが、結球開始以降の内葉にはほとんど付着しません。
外葉の20枚が害虫に食べられないよう早期防除に努めてください。

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