畑で育てるナス
作物
レシピ

主な品種

千両2号、水なす

栽培のポイント

ナスは連作障害による土壌病害に冒されるため、
前作にナス科の作物を植えていない畑を選び、計画的に輪作を行いましょう。
連作畑では接ぎ木苗を用いると軽減されます。
多湿を好むため、十分に水をやりましょう。
特に植付け直後は株元にたっぷり水をやりましょう。

家庭菜園ナスの作型目安

相性の良い作物で、農薬を抑えた野菜づくり!

一緒に植えると相性の良い作物

ラッカセイ
混植すると生育促進効果があります。
キンレイカ
訪花昆虫を増やし、害虫を防ぎます。
ニラ
土壌病害を防ぎ、生育を促進します。
ソルゴー〈障壁栽培〉
天敵を引き寄せ、スリップス・アブラムシを防ぎます。
エンバク
天敵を引き寄せ、アブラムシを防ぎます。
パセリ
生育を促進させ、害虫を防ぎます。
インゲン
互いに生育を促進し合います。
マリーゴールド
益虫を増やします。

一緒に植えると相性の悪い作物

ジャガイモ
ローズマリー
サルビア
トウモロコシ
混植は避けましょう。

畑の準備

  • 2~3年連作すると土壌病害に冒されるので、できるだけ前作にナス科(ナス、トマト、ジャガイモなど)の野菜を植えていない畑を選びましょう。
  • 土質は特に選びませんが、砂の多い土では早く実がなり、耕土が深くて粘土の多い、水利の便の良いところでは良質生産ができます。
  • ナスは栽培期間が長いので、定植前に稲わら、乾燥牛ふん、バーク堆肥などの有機質資材を投入し、 深く耕して土とよく混ぜ、土づくりを積極的に行います。
  • 幅1.4~1.5mのうねを立てておきます。

肥料

  • ナスは多肥を好む作物です。
  • 化成肥料をやりすぎると濃度障害が出ることがあるので、有機質肥料を主体に肥料を施しましょう。
  • 苦土(Mg)成分を好むので苦土石灰などを施します。
  • 追肥は1か月に1回を目安に行います。

施肥例(10㎡当たり)

種類 元肥 追肥(月1回程度)
苦土石灰 1kg
配合肥料(9-8-7) 1.5kg 1kg
化成肥料(8-8-8) 0.8kg

苗の準備

  • 種苗店などで接ぎ木苗を購入しましょう。
  • 定植する苗は1番花が開花直前のものが良いので、購入した苗が若苗の場合は5号ポットなどに移植して育苗します。
ナスの苗の準備

定植

  • 株間45~50cmの1条に定植します。
  • 定植時に株元に十分かん水することが活着、初期生育を早める上で大切なポイントとなります。

水やりのポイント

  • ナスは全生育期間にわたって多湿を好むため、かん水を十分行います。
  • 6月以降は、うねとうねの間に水を流す「うね間かん水」などで積極的に水をやり、追肥のやりすぎなどによる濃度障害を防ぎます。
ナスの水やりのポイント

整枝

  • 第1花(果)が咲く枝(主枝)とその上から出る枝(第1側枝)、そして第1花の下から出る枝(第2側枝)を伸ばし3本仕立てにする場合と、第1花(果)が咲く枝とその上から出る側枝、そして第1花のすぐ下から出る枝、さらにその側枝との4本仕立てにする場合の2つの方法があります。
    いずれの仕立て方もその下から出る枝は早めに摘み取ります。
  • 栽培期間が長く、草丈も高くなるので、丈夫な支柱を立て、針金を引き、ポリテープで枝をつり上げて誘引します。
  • 横から見た枝の形がV字型になるように整枝を行います。
ナスの整枝

ワンポイントアドバイス

「親の意見となすびの花は千にひとつの無駄がない」といわれていますが、ナスの花をよく観察してみましょう。
ナスの花は雌しべが雄しべより飛び出している花が良く、逆に雌しべが雄しべより引っ込んでいる花は栄養状態の悪い花で、実が付かずに花落ちしてしまいます。
こんな花を見つけたときはすぐに追肥をしましょう。

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