畑で育てるサツマイモ
作物

主な品種

高系14号(なると金時)、ベニアズマ

栽培のポイント

サツマイモは根が肥大した塊根です。
中央アメリカが原産で、熱帯では多年生ですが、日本では冬季低温で枯れてしまうので、
一般に栽培する場合には1年生草本として取り扱われます。
温暖な気候を好み、茎葉が茂る頃に雨量が多く、成熟期には乾燥するところが適しています。

家庭菜園サツマイモの作型目安

苗の植付け

  • 5月初旬から6月上旬に苗を植付けます。
  • 良い苗は
    ・茎が太い
    ・えき芽(わき芽)が多い
    ・適度のやわらかさがある
    ・葉が広くて厚く、7枚程度付いている
    ・長さは25〜30cm、5節以上
    という特徴があります。
サツマイモの苗の種付け

畑の準備

排水ならびに通気性の良い畑を選び、植付けの10日~15日前に元肥を全面に施し、うね幅90~100cmで、できるだけ高うねにし、黒マルチをうね全面に敷いて地温を高めておきます。

サツマイモ畑の準備

施肥

窒素過多によるつるぼけを避け、育成の状況を見ながら化成肥料を施します。

「つるぼけ」の原因
  1. 窒素肥料が多すぎる場合
  2. 土の中の水分が多すぎる場合
  3. 土の中の通気が悪い場合

施肥例:マルチ栽培(10㎡当たり)

種類 元肥
苦土石灰 0.5kg
油かす 1.0kg
化学肥料 0.5kg

植付け

  • 植付け時の平均気温が20℃になる頃が適期ですので、マルチをして地温が高まってから植付けします。
    うね幅90~100cm、株間を35~40cmの1条に植付けます。
  • ポリマルチの上部をカマなどで切り、水平植えか、斜め植えにします。
  • 塊根は苗のそれぞれの節にひとつずつ付きますが、苗の植え方によってその付き方が変わります。
    水平に挿すと土の中の節数が多いため塊根数が多くなり、縦に挿すと土の中の節数が少ないため塊数は少なくなります。
  • 植付けられた苗は適度な水分と温度があれば、一週間くらいで発根・活着します。
サツマイモの植付け

収穫

  • 試し掘りは苗を植付けてから約100日以降、収穫は苗を植付けてから約120~150日を目安にし、9月以降いもの太りを見て収穫します。
  • 10月中旬以降に収穫がずれ込むと、いもは太るものの食味が劣り、貯蔵性も落ちます。

ワンポイントアドバイス

生育期間の積算温度(1日の平均気温を合計したもの)は3000℃以上必要です。
窒素肥料を控えめに施します。
植付け密度を適度にします(株間35~40cm)。
苗の植付けは4月下旬から行い、遅くとも6月中旬までに完了させます。
連作が可能な野菜で、前作や後作に特に気を付ける野菜はありません。

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