畑で育てるハクサイ
作物

主な品種

黄ごころ85・晴黄85(黄芯系)、無双・金将2号(白芯系ー従来系)、お黄にいり(ミニハクサイ)

栽培のポイント

生育の初期は20℃くらい、結球期は10~15℃が生育適温です。生育初期には低温、結球期は高温を嫌います。
主要な作業(間引き・土寄せ・防除・追肥など)が、種まき後50日ぐらいの間に集中しますので、適期作業を逃さないようにすることが大切です。

家庭菜園ハクサイの作型目安

育苗

  • 種を直接畑にまく(直まき栽培)方法と、育苗して本葉4~5枚の苗を植付ける(育苗栽培)方法があります。
  • 育苗する場合には9cmのポリ鉢に有機物に富んだ床土を入れ、2~3粒ずつまきます。ポリ鉢は風通しの良い涼しいところに並べ、寒冷紗等で覆い乾燥を防ぎます。種まきは8月中旬から9月上旬頃です。
  • 地床で育苗する場合もあります。本葉が出始めの頃、1本に間引きます。30日程度まで育苗します。

畑の準備

ハクサイは根が繊細で深く入るので、耕土の深い排水の良い畑を選び、有機質資材を多用して、作土を膨軟にしておきます。

施肥

播種、もしくは定植の10日前に元肥を全層に施用し、耕起してうね立てします。
追肥は生育初期に肥料切れしないよう、速効性の肥料を早めに施します。収穫期には肥料が残らない状態にすると結球後の日持ちが良くなります。1回目の追肥は9月下旬に、2回目の追肥は、葉がまき始めた10月中旬に株と株の間に与えます。

施肥例(10㎡当たり)

種類 元肥 追肥1 追肥2
苦土石灰 1.5kg
ナタネ油かす(5-2-1) 1kg 0.5kg
高度化成肥料(14-10-13) 1kg 0.5kg 0.5kg

播種・定植

  • うね幅120cmのうねで、2条植えとし、株間を早生種では35~40cm、中生種、晩生種では40~45cmに点まきまたは定植します。
  • 点まきは1か所3~5粒ずつまいて薄く覆土し、乾燥防止に切りわらもしくは寒冷紗を敷いた後、かん水します。
  • ポリ鉢等の苗を定植する場合は、あらかじめ十分かん水しておき、夕方にポリ鉢から抜いて浅植えし土を落ちつかせるために十分にかん水します。

間引き

直まきの場合、1回目の間引きは本葉2枚の頃3~4本、2回目は本葉6~7枚で1本にします。

ハクサイの間引き

かん水

ハクサイは、乾燥に弱いので土壌の乾・湿を見定めて、適宜かん水を励行します。

中耕、除草、病気

  • 追肥の際にうねの肩を薄く削り、除草を兼ねて中耕を行います。なお、結球期に入るとハクサイの根を傷めるので、早めにこれらの作業を完了します。
  • 15℃以上の高温下で結球を始めると軟腐病(株全体に腐敗が進み、悪臭を放つ病気)が発生しやすくなります。発生したら株を引き抜いて、他のハクサイにうつらないよう場外に出しましょう。

収穫と防寒

5℃以上あれば冬季でも生育を続け、1~3月まで収穫することができます。

ハクサイの収穫

ワンポイントアドバイス

ハクサイの生育日数は品種によって異なりますが、種をまいて50~90日の範囲です。収穫したい月日から逆算して品種や種まきの時期を選びましょう。品種名の後ろに85とか90とかの数字のついたものがあります。これらの数字は、その品種の生育日数ですので、収穫の目安にします。

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